羽衣さん、どれすろぉざに挑む【お花畑の変】
チェンジ
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「そして…この国はたった一夜にしてドフラミンゴの手に落ちた」
『………』
タヌキたちはトンタッタの長老からドレスローザの悲劇を聞かされていた
ドフラミンゴファミリーによって起こされたたった一夜の惨劇は聞くだけで身が引き裂かれるような話だった
「…何ちゅう話だ…まるで悪夢だ」
「狡猾な男…ッ」
「フッフガ…!
ゆっ…ゆっ!!ゆるせねぇ!!ドフラミンゴオゥオゥ」
想像を超えるほどドフラミンゴという男は冷酷非道な奴だった
いつだって1番恐しいのは人間だ
「…我々も当時リク王の乱心を鵜呑みにして、新王ドフラミンゴに接触してこの有様なのれす」
当時のトンタッタもまたドフラミンゴに騙され前の王・リク王を信じきなかった
結果として信頼を裏切ったことにトンタッタ族は全員シクシクと涙を流す
「そこまで慕ってた国王を無実の罪のまま死なせちまったのか…やりきれねぇな」
「いや!リク王はまだ生きている!!」
ウソップの同情にオモチャの兵隊は強く反発した
「ドフラミンゴは当時の王女ヴィオラ様の能力に惚れ込んでいた…そこで彼女はリク王を生かすことを条件にドフラミンゴの下へ降ったのだ!」
故郷も家族もめちゃくちゃにしたドフラミンゴに、身を挺してでも条件を突きつけた女王
タヌキはとても強い女性だと思った
敵にくだり10年…どんな思いで過ごしてきたのだろうか…
「彼女は現在もドフラミンゴの部下として生きている
ファミリーの幹部“ヴァイオレット”と名を変えて!!」
『じゃあ…その王女様のお陰でリク王は今も』
「あぁ生きている!!
この国の何処かで!!」
ドフラミンゴが約束を守っているとは限らないが、そうでもしなければ彼らの心が持たないのだろう
実際にはヴァイオレットの全てを見透かす透視能力で、ドフラミンゴが約束を守らざるを得ないのをタヌキはまだ知らない
「この国で多く者が戦い…殺された兵士やひれ伏した兵士…だがこれを合わせても一国の軍隊として数が少ない」
「なんのばなじだ??」
フランキーはこの島の壮絶な歴史に涙が止まっていない
「私にも…“失った記憶”があるはずだ」
先ほど街でみたオモチャを思い出す
あの犬のオモチャは家族を覚えていたのに、その家族は存在すら覚えていなかった
『…私の仲間にも1人、ドフラミンゴの仲間にやられた子がいる
多分、貴方と同じ“能力者”にやられた』
「!!、おいおいマジかよ!?」
『その子も記憶を失った…けど、何を忘れたかも覚えていない
写真に自分と映る相手が分からない…大切なものを失ったのに気づけない』
「…その通りだ
我々オモチャ同士でも同じ事なのだ」
これがドレスローザ最大の悲劇かもしれない
『私は彼女の代わりにここに来た
SMILEの工場の破壊もそうだけど…彼女を元の体に戻してあげたい!』
「おぃおぃおぃおい!もふ子の嬢ちゃんまで、これ以上俺を泣かすんじゃねぇよ!!!」
「そうか
オモチャにされた人間は皆ドフラミンゴに怒りを覚えている!それはつまり反乱の意思がこの国には無数にあるという事だ!」
この悲劇こそが、今回の我々の作戦の大きな鍵となる
タヌキとオモチャの兵隊たちの目的が一致した
味方は多ければ多いほどいい
ローの作戦もきっといい方向に向かう
「コラコラコラ!!
もふ子!なにドフラミンゴまで討伐する勢いなんだ!俺たちの同盟は、“工場の破壊”のみ!!
そうだろ!ロビン!!フランキー!!」
「ドフラミンゴ…許せない!!」
「万事俺に任せな!!
ンーーーッ!すぅぱぁああああ!!!」
「!!??」
ウソップの声は誰にも届かなかった
流石にこの中をひとり逃げることは出来ない
「今日は来るべくして来た決戦の日!
今日この日に伝説のヒーロー、ウソランドが現れたのも決して偶然じゃない!!」
トンタッタ族のリーダー的存在のレオが更に士気を上げ、逃げ場はどこにもなくなった