羽衣さん、どれすろぉざに挑む【コロシアムの役】
チェンジ
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「「「「「わぁぁぁああああ!!!」」」」」
「すげぇ歓声だ!!」
『うるさいの嫌い…』
コロシアムにつくと、予想よりも大きな賑わいにルフィのテンションは上がりタヌキは下がった
「待てーー!!」
「ん?」
タヌキたちの目の前を勢いよく横切ったのは、何やら警察らしき人に追われたオモチャの兵隊だった
『オモチャが追われてる?』
「また出た!指名手配のオモチャの兵隊だ!!
撃て!撃てぇ!!」
「当たらん当たらん!
ノロマ共め!見ろ!片足をコロシアムにつっこんだぞ!!」
「くそっ!!なんでやつだ!」
どうやらコロシアム内に犯罪者がいても捕まえられないらしく、警察らしき人たちは去っていった
なんて頭のいいオモチャ
この国の法律まで知っているだなんて、本当ここの国のオモチャはただのオモチャとも思えない
早速興味を持ったルフィが楽しげに話しかける
「あははは!面白ぇ兵隊!!」
「ややや?面白いですかな?いかがかな?いかがかな?」
軽快に本物の“オモチャ”の様に動くオモチャの兵隊にルフィは夢中だ
「あはははははははは!!」
『ルフィ、遊んでる場合じゃないよ』
色んなところに目が移り本来の目的を失っている
「はっ!?お…お邪魔か!御婦人がいたとは、これは失礼!!」
『まぁ邪魔と言えば邪魔だけど…心配される様な関係じゃないよ』
私にはローがいるもの
「めちゃめちゃ赤面してんじゃねぇか
お前、真面目だなー」
「そ、そんなことはない!人を笑顔にしてこそのオモチャ!マジメなオモチャなどありますか!!」
まさにオモチャの鏡
根が真面目なのが身じみ出てる
いい人…いや、いいオモチャには違いない
【一般からの出場受付を打ち切りますよーー!!】
オモチャの兵隊と話し込んでいると、コロシアムの申し込みの締め切りの時間になってしまった
「ヤベッ!俺が出るぞ!出る出る!!」
『暴れるのは構わないけど、正体だけはバレちゃダメだからね!』
「わかった!!」
「ルフィ、頑張れよ!」
「おう!」
「君で最後だね…君、名前は?」
「ル、ブッ!?」
「『ぬあ〜〜!!』」
「ル?」
『ルッ、ルーシー!ルーシです!!』
言ったそばからわかってない!
自分が追われてる自覚ないの?
ばたばたとなんとかルフィをコロシアムに出場させ肩を下ろすフランキーとタヌキ
『ふう…』
「正体がバレなきゃいいが」
『ほんとに…』
心配しかない…
2人の心情はいっしょだ
だが、ここにずっといる訳にも行かない
作戦を進めなくてはいけない
「さて、じゃあ俺たちは仕事をするか!」
『うん!』
やっとだ!
「やや!?ちょっと待ちたまえ!私も行く!!」
『貴方は…オモチャの兵隊?』
コロシアムを去ろうとしたタヌキの肩に先ほどのオモチャの兵隊が飛び乗ってきた
「なんだァ?
俺たちは忙しいんだ、邪魔すんじゃねぇ!!」
邪険に扱うフランキーにタヌキも同意だったが、それでも必死に喰らい付いてくるオモチャの兵隊が不思議だった
『ちょっと待ってフランキー…話だけでも聞いてあげよう
もしかしたら、有益な情報があるかも…今はひとつでも多くの情報が欲しいし』
「…チッ、まっそう言われればそうだけどよぉ」
『ここじゃ誰に聞かれてるかわからない…場所を移した方がいいんじゃない?』
「あっ、あぁ…聡明なお嬢さんで助かるよ」
無理やり押しかけた様になってしまったが、タヌキの凛とした態度にオモチャの兵隊の方がたじろいだ