「うわぁあああ！！でたぁああ！！
闘魚だ！！」


ローたちはシーザーを引き渡すべくグリーンビットに繋がる橋を渡っていた

先程聞いた通り、そこは闘魚の巣でどんどんローたちを襲ってくる

鉄の柵に突っ込んできた闘魚は、鉄の柵を大きく曲げそのまま柵に突き刺さっている

その目はローたちを捉えており、ふこふごと暴れている

鉄で出来た橋は闘魚の前では頼りなく、もう２、３度ぶつかってくれば壊れてしまいそうだ


「闘魚っててっきり魚だとッ」

「魚じゃねぇか」

「ありゃもう魚じゃねぇよ！」

「海獣と変わらねぇ！獣だ！獣！！」


ウソップとシーザーがまた煩く吠える

無駄な言い争いをしているとまた闘魚が襲ってくる


ガンッ


「「ヒィッ！？」」


ついに鉄の柵が壊れた

ウソップとシーザーが情けない悲鳴をあげる

そこに向かって勢いよく大勢の闘魚がなだれ込んでくる


「お前ら何とかしろ」

「お前がやれよ！七武海！！！」

「…いや、今俺は戦えねぇ」


ドフラミンゴを倒すため少しでも体力は取っておきたい

そして、タヌキと工場を破壊しだい合流しドフラミンゴを迎え撃つ算段だ

本当に鬼哭を抜かないローに、ウソップは震えながらパチンコを放った


「必殺！“緑星”（みどりぼし）！！！」

「“千紫万紅”（ミル・フルール）！
“巨大樹”（ヒガンテスコ・マーノ）！！」


ロビンも加勢し闘魚を捕らえる


「ドクロ爆発草！！」

「スパンク！！」


ウソップとロビンによって瞬く間に闘魚を2匹倒した


「上出来じゃねぇか」

「馬鹿言え！！
どんだけいると思ってんだ！！」


ウソップの言う通り１匹、２匹倒したところで何も変わらない

先を急ぐローたちに海からはどんどん闘魚が襲ってくる


「鼻屋、シーザーの錠を解け！
こいつにも戦わせる！！」

「な、何をッ！？」


驚くウソップ、そして急に指名されたシーザー

そんな事したらシーザーは飛んで逃げてしまうだろう

いきなりなんでそんなこと言い出すのかと思ったら、ローの手にはドクンドクンと“心臓”が握られていた


「下手なマネは出来ねぇよ…」

「ぎゃあああ！！俺の心臓ぉおお！」

「ごっ…極悪人だ！！」


ウソップはもはや誰が悪者か分からなくなってきた

いや、全員が悪者だった！


「てめぇ、ろくな死に方しねぇぞ！
ガスティーユ！！！」


シーザーも一撃で闘魚を1匹倒した

シーザーも懸賞金3億の首だ、闘魚を倒すくらいの力はある


「駆け抜けろ！！」


ローたちはグリーンビットへ向かった