羽衣さん、どれすろぉざに挑む【コロシアムの役】
チェンジ
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ドレスローザのご飯もなかなか美味しい
麦わらの一味の雰囲気に飲まれタヌキも出された料理に舌鼓を打っていると、店の反対側の方で大きな声がした
「いけっ!今度こそシロだ!!」
「どうかなぁ〜?どうかなぁ〜?」
『?』
「ん?なんだぁ?」
「小悪党共が盲目のおっさんから金をむしり取ってる」
騒がしい所に目をやるとルーレットの賭け事中だった
タヌキはゾロの言う盲目のおっさんを何処かで見たことがある気がした
『盲目のおっさん…?』
「残念!!クロの29だよ!!」
うーん、どこだっけ…?
「今度こそシロ!!」
「ざん〜ねんだったなぁ〜おっさ〜〜〜ん…勝負は!クゥ…」
「白だ!!」
「あーぁ、また首を突っ込む」
ローズイカのイカスミパスタを食べながら、いつの間にか騒ぎのど真ん中にいたルフィにタヌキは驚く
なんでわざわざ騒ぎの真ん中に行くのかタヌキには理解できない
慣れたことなのか麦わらの一味は落ち着いた様子だ
「ホ…ホントに勝ってやすか?
どなたが存じませんがご親切にどうも」
「あーいいよ、見たまま言っただけだ!
…しかし、おっさん相当つよッ!!」
「てめぇ!邪魔しやがって!!」
逆行した小悪党がルフィに襲いかかったが、ルフィはパスタを啜りながら避けた
「俺たちが黒と言やぁ黒なんだ!!
そいつはどうせみえてねぇんだからそれでいいんだよ!」
「邪魔な奴は消えろ!!」
別に4億の首が街のチンピラに負けるとも思えないが、これ以上騒ぎを大きくしないでほしいというのがタヌキの願いだった
が、そんなタヌキの願いも虚しく散っていく
「こらぁいけねぇ!
どいてておくな、その人ら地獄におちて貰いやすんで…!!」
金を巻き上げられていた盲目のおっさんが、持っていた杖を抜いた
仕込み刀…やっぱりどこかで見た気が
そう思った瞬間に店全体に一瞬衝撃が走った
「うわっ!!!!!」
『あっ!藤とら!!』
次の瞬間どうやったのか…その場に大きな穴が空いていた
思わず声をだしてしまったが、幸いにもその衝撃にタヌキの声も吸い込まれた
「おっさん、強ぇなぁ!何者なんだ!?」
「へへ…そいつァ、どうやら言わねぇ方がお互いのためかと存じます」
『!!!』
やはりと言うべきか、藤とらはこちらに気づいていた
隠す気もない麦わらのルフィの覇気は気づかれてもおかしくない
藤とらは目が見えないと聞いていたが、そういう次元じゃないように思える
けど…なんでこんなところに海軍の大将が…?
意外すぎて思い出すのに時間がかかってしまった
そういえばローがパンクハザードでわざとらしく海軍に次の到着先を話していたっけ
…なるほどわざと取り引きをバラしたのか
実はスモーカーが義理堅くローの行く先を誰にも漏らしてないのだが、そんなことはローもタヌキも知らない
少し安心して耳を澄ませれば、ロー達はグリーンビットの方に向かっているっぽい
何やら色んな声がしてごちゃついてはいるが、まだ大丈夫そうだ
こちらもそろそろも作戦に移行してもいい頃だろう
考えごとをして麦わらの一味から目を離してしまったことにタヌキは後悔することになる