羽衣さん、どれすろぉざに挑む【コロシアムの役】
チェンジ
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あっという間に街の繁華街へと連れてこられたタヌキ
『ローに怒られちゃう』
「シシッそんな顔すんなってもふ子!楽しまなきゃ損だぞ!食いモンのいい匂いがするなーーーっ!!」
「たまにはいいじゃねえか!
お前ら船でもずっといっしょだったろ?」
デカいフランキーの腕を肩にまわされ、悪戯っ子のように笑うルフィにタヌキは何も言えなくなった
タヌキはローとのやりとりを見て、麦わらのルフィは言ったところで聞きいてくれないことを知ってるからだ
「ぁん?なんだアリャ?」
「ワンワンッ!!」
「コラーまて!!待ちなさい!!マリオォオ!!」
「「「「「『!?』」」」」」
「私の腕を早く返すんだッ!!綿が飛びでちまうよー!!」
タヌキたちの目の前を、犬に片腕をもぎ取られた“オモチャ”が走り去った
『オモチャが…動いてる??』
というか、生きてる…?
驚きのあまり固まってしまい、誰も声を出せなかった
ドレスローザは人間と共存する命を持ったオモチャいる国だった
通りでうるさいはずだ
あちらこちらで人間と生活しているオモチャに、きっとイッカクの身体の謎の手がかりもあるはずだとタヌキは確信した
ここにドフラミンゴがいる
絶対にローとドフラミンゴを討つッ!!
驚くルフィたちの横でタヌキは強く握りしめた
「オモチャが動いてっけどまあいいか!
とにかくメシだ!!」
『……え?』
今からご飯…?
気合を入れたばかりだと言うのにその気合いは偉大なる航海に拐われ、ルフィたちに連れられタヌキはなぜがレストランにいた
「お料理、お待たせしたとかしないとか!!」
「わー待ってたぞ!!」
『なんで???こうなるの??』
ハートの海賊団ではありえない展開に、タヌキは落ち着かない
世界政府に喧嘩を売ったなどと新聞で見た時はその凄さをよく分かっていなかったが
これが一味全員に懸賞金が掛けられるという前代未聞の海賊団…!
まさかこの歳になってこんなにテンパることがあるとは思わなかった
そんな麦わらのペースに落ち着かないのはタヌキだけではなかった
「拙者、この様な場所で油を売ってる場合ではない!」
「まぁまぁ落ち着け」
仲間の侍の救出という使命があるとはいえ、錦えもんの反応が普通だ
頼んだ料理では足りなかったのか、まだ口いっぱいに料理が入っているというのに更におかわりをするルフィ
タヌキはレストランを見渡し違和感を覚える
『王が突然辞めたのに国民は落ち着いてる…おかしいよ』
「知らねぇんじゃねぇか?」
『自国の王の一大事に?そんなことありえない』
これでは混乱乗じて工場を破壊するという作戦が早速狂ってしまう
どうしたものかと考えていると、考えもなしにルフィが動いた
「聞いてみよう!!
おいオッさ…」
ガンッ
隣にいた客に話しかけようとしたルフィの頭をサンジが蹴り飛ばした
「やめろ!今朝の一面だぞ!てめぇの顔が載ったの!!」
思いっきり蹴りが入ったようにみえたがゴムだからか全く効いていない
それどころが、でもよぉとだされた料理を頬張っている
『…貴方たちの船長、大丈夫?』
「こんなんで心配してたら身が持たねぇぞ
ムグムグンッ、おかわり!!」
ゾロもルフィに負けずの食いっぷりで、目の前の料理が吸い込まれるように無くなっていく
見てる方がお腹がいっぱいになりそうだ
「はい、お嬢さん“妖精のパンプキン入りガスパチョ”!お待たせしたとか〜しないとか〜」
「んまほ〜〜!!!」
タヌキの頼んだ料理に伸びたルフィの手をフォークで突き刺した
「っいてぇ!!」
『御行儀が悪い』
「ぉお、やるじゃねぇか!」
『ん?妖精?
今妖精って言った?』
「この国では〜妖精の伝説が今でもいるとか〜信じられているとかいないとか〜?出るとか出ないとか〜?」
『結局どっちなの?』
話の通じない猿のオモチャの店員に会話は諦めタヌキも料理を食べ始めた
この国はドフラミンゴのこと以外にもおかしなことがたくさんあるらしい