羽衣さん、さうざんどさにぃに乗船
チェンジ
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麦わらの一味とドフラミンゴについての作戦をローに全て任せて、タヌキはサニー号の芝生の上の日向に座った
パンクハザードではこんな暖かな日差しは無かったので、タヌキの尻尾は嬉しさを隠しきれていない
えっとブラシどこにおいたっけ
「よかったらやるわ」
声の方を向くともうすでに探していたブラシを持ったロビンがいた
『えっ、でも…』
「ね?」
『……はい』
結局押し切られてしまい9本ともブラッシングしてもらうこととなった
うぅ…巧みなブラシ使い、気持ちぃ
ロビンのブラッシングと温かな日差し、温かな風にウトウトと舟を漕ぐ
緊張感も警戒心もかけらもない姿にロビンは思わず笑ってしまった
「フフ…ふさふさね」
「ほんとーにホンモノか?これ」
『!!!』
話し合いに飽きたルフィがタヌキの尻尾を雑に掴んだ
途端、タヌキの尻尾は何倍にも膨れ上がり、ルフィの身体が浮き上がる
『尻尾はデリケートなの!乱暴しないで!!』
「わーー!!」
ヒュンヒュンと宙を駆け回るルフィ
「うおっ!?大丈夫かルフィ!!
ロビンも笑ってないで助けてやれよ!」
「今のはルフィが悪いわ」
『どう?コレに懲りたら』
「シシッ、今のおもしれぇな!
もう一回やってくれよ!!」
「私の“フジヤマ”がきかないッ!?』
フジヤマとは、妖術で相手をジェットコースター体験をさせるという、簡単お手軽に相手を戦意喪失させるタヌキのお仕置き技である
もちろん、強い力ではないので相手がその気になれば簡単に外れてしまうが
その大技をかけても、ケラケラと笑うルフィに衝撃を受けるタヌキ
せっかくのお昼寝も邪魔され機嫌が悪い
『もう知らない!』
「お前、おもしれーな」
『わ!!尻尾が乱れる!』
尻尾に飛び込んできたルフィにタヌキもタジタジだった
『くっ、これが懸賞金4億の実力…ッ!』
「楽しそうだな、お前」
呆れた声を出すゾロも、タヌキの呑気さに力が抜けた
あいつも懸賞金2億…なんだよな
その隣ではチョッパーがいいなぁ楽しそうだなぁと目をキラキラさせている
ルフィを手に負えなくなったタヌキはローにヘルプを求めるもローも厄介なヤカラに絡まれていた
「まじかよ!?
あんなことも?」
「ヤった」
「こんなことも?」
「ヤった」
「そんなことや…」
「お前らが今考えたらやつ、全部ヤった」
「!!!」
「ぐうぉぉおおー!やっぱりかーー!!」
「この外道畜生めェ!!!」
「なんて羨ましい!!」
急に大きな声で喚きはじめたサンジとブルック…そして離れたところで鼻血を垂らしている錦えもん
「なんだ、あいつら?」
タヌキの尻尾に埋もれたルフィはハテナマークを飛ばすが、その隣でしっかり会話が耳に届いたタヌキは顔を染めていた
そんなタヌキ達のところへ、ハリケーンの如く距離を詰めてくるサンジ
「〜〜○×%☆¥!!嘘だと言ってくれ、マリアよ!!」
『しっ、知らない!!』
ぷいと顔をそらしながらそんなこと言うのは、固定しているのも同然だ
サンジは石のように固まり、いっしょにいたルフィとロビンにはもちろん聞こえてなかったが、なんとなく悟ったロビンは笑っている
「うそぉ、絶対女遊びしてるでしょッ」
少し離れたところでオレンジティーを飲んでいたナミまでのっかってくる
確かにローは整った顔をしてるし、王下七武海だ
ナミが言うことが一般的な見解であることをタヌキももちろん知っている
『多分してない
私の聞いてないところでは知らないけど』
「失礼だな」
やってないこと知っている上で、受け答えするタヌキの頭をローが小突く
今まで何百回も言われてきたことで、タヌキとローのこのやり取りと慣れたものだ
「アンタもそんな顔できるのね」
「あ゛?」
「どんな残酷非道のやつかと思ったけど、ちゃんと血が通ってる見たいで安心したわ」
麦わらの一味はどいつもこいつも失礼だ