羽衣さん、ぱんくはざぁどの戦い【冬の陣 前半戦】
チェンジ
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タヌキは最短ルートでチョッパーを子供たちも元へと案内した
しかし、キャンディが切れ理性を失った多くの子供たちはタヌキの言うこともチョッパーも言うことを聞いてはくれなかった
チョッパーの説得を聞いて味方なったのはモチャという3mほど大きくなった女の子だけだった
他の子供たちはキャンディの副作用と禁断症状で暴れまわり説得するチョッパーを薙ぎ払ってしまった
薬漬けにされた子どもたちは、1秒でも早くしっかりとした医療知識があるチョッパーに対応してもらわないといけないのにそのチョッパーを乱暴に弾き飛ばした
「うわっ!?」
『チョッパー!』
慌ててチョッパーの元へ駆け寄る
その時慌ただしく館内放送が流された
【緊急連絡!!只今トラファルガー・ローが“SAD”製造室へ侵入しました!!】
『ローが!?』
館内放送を聞きタヌキはすぐにでもローの元へと行きたかったが、子供たちに阻まれ向かうことが出来ない
タヌキが戸惑っているうちに、チョッパーはランブルボールを口に運んだ
「ブォォオー!!」
『!?、モチャ危ない!
こっちへ!』
「チョッパーちゃん!?どうしよう、お姉ちゃん
チョッパーちゃんが!」
急に巨大化したチョッパー
いつの日か戦っただいだらぼっちの様に巨大化してしまったチョッパー
地鳴りのような雄叫びをあげるチョッパーにタヌキは不安になった
『チョッパー!?本当に大丈夫なの?』
「ここは通さない!
ビスケットルームには行かせない!
もう2度とキャンディーは食べちゃダメだ!」
戦うのかと思ったが、チョッパーは子どもたちの前に立ち塞がるだけだった
子どもたちを傷つけたくないチョッパーは、どうやって戦っていいかわかっていないようだった
チョッパーと子どもたちをなんとかしなければ、ローの元にはいけない
…こんな大事な時に力になれないなんて
タヌキは唇をキリッと噛んだ
麦わらの一味や海軍が来るなんて想定外だった
「タヌキおねぇちゃん!!
ど、どうしたらいいの!?」
『モチャ!貴女は先へ行って!』
「タヌキおねぇちゃんッ…うん!!」
「キャンディを渡せ!!」
「邪魔するな!!」
鉄パイプを振り回すキャンディの副作用で大人より巨大化した子どもはもはや脅威だ
『!!、チッ』
「タヌキ!傷つけたらダメだよ!!」
『そんなこと言われてもッ!』
いつものタヌキならまだしも、今は尻尾も1本
手加減…どころか手を出してはいけないなんて、このままではこっちがやられてしまう
感情のままに救おうとするのは構わないが、作戦がないならそれはただの馬鹿だ
正義のヒーローが悪いとは言わないが、正義の押し付けはタヌキは嫌いだ
冷たいと言われようと、無鉄砲な馬鹿にそれに巻き込まれ無残に死にゆく者を羽衣狐として何百と見てきた
時として悪よりも厄介な正義をたくさん見てきた
「痛ぇ!痛ぇよ!!」
「ごめん!わざとじゃッグワァ!?」
子どもたちのフルスイングの攻撃がチョッパーの足に当たる
「しまった…!!ランブルボールの効力が解ける!!」
ポン!!
『チョッパー!?』
「キャンディ!!キャンディ!!!!」
「キャンディが食べれる!!」
どうやら力尽きたらしいチョッパーを床に落ちるすんでのところで受け止める
その隙にキャンディーを求めビスケットルームへと進む子どもたちの攻撃を受けてしまう
タヌキの背中に、何発も鉄パイプが振りかざされる
『ゔッ!!』
「タヌキ!?大丈夫か?」
そんなこと聞くなら初めから無茶しないで欲しい
見るからに疲労をおったチョッパーを構うのも今のタヌキには限界がある