羽衣さん、ぱんくはざぁどの戦い【冬の陣 前半戦】
チェンジ
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『ロー!?
どうしてあんなところに?』
尻尾がないタヌキはローの声を結局聞けず施設中を探し回った
やっと見つけたと思ったら檻の中にいることに驚いた
檻の中には麦わらと海軍もいる
そしてそれをシーザーにモネとヴェルゴと呼ばれた男が囲っている
ヴェルゴが先ほど部屋に向かっていた男だとタヌキはすぐに気がついた
なぜここにいるか知らないが…あいつはヤバイ
万全の状態ではない今では歯が立たないことをタヌキは肌で感じていた
せめて尻尾が万全であれば
こんな急展開になるんだったら、シーザーなんかに渡さなかった
大人しく檻の中で鎖で巻かれるローを見る
逃げ出さないということは何か考えがあるのだろうか
ローたちは助けられない…が、どうやら助ける必要もないみたいだ
なにか喋っているようだが、今のタヌキには聞き取れない
完全に気配を消したタヌキに、部屋の中にいた人誰一人気付くものはいなかった
『ん?あのこ…』
「う…う…うわあ〜どうしようどうしよう!
ルフィ達が捕まった!!何かされる!
おっ、おれ…どうした…わッ」
なんでここにいるか知らないが今にも飛び出しそうだったチョッパーを持ち上げると口を塞ぎ、その場から身を引いた
『しっ、静かに』
「おっお前は!」
テンパるチョッパーを落ち着かせる
先ほどと雰囲気が違う
どうやら元の人格に戻ったようだ
よかった…これならかわいい
『ローなら大丈夫』
「でも…」
『貴方も自分のところの船長なら信じられるでしょ?』
「当たり前だ!ルフィは強いんだ!!」
『ん、そっか』
蹄を握りしめたチョッパーを撫でる
ベポとは違う毛並みに少し物足りない
『それでチョッパーはどうしてここに?』
「子どもたちを助けにきたんだ!!」
チョッパーから話を聞いたタヌキは麦わらとの同盟を知る
自分の船長や海軍…同盟を組んだばかりのローがシーザーに目の前で捕まりヴェルゴと呼ばれた知らない男にやられたことも
『なるほど』
ローの意図が確認出来た
『こっち、案内してあげる』
チョッパーを持ち上げローたちのいる部屋から遠ざかる
通路を曲がると全身防護服に身を包んだシーザーの手下が現れた
「お前は“九尾”!?
今、“M”がお前を探してッ」
「わわ!?シーザーの手下か!?」
『どいて』
「なぜこんなところにいる!?」
『どこに行こうと私の自由でしょ?』
尻尾を一振りで警備を倒す
シーザーに力を渡したが、タヌキは最後の1本を取っておいた
この1本がある限りシーザーが己の力を使えることはない
わかっていたからこそ、タヌキは躊躇なくシーザーに力を渡したが
渡したことではなく勝手なことをしたことにローは怒ってしまったけど
「お前…強いんだな」
尻尾1本でも簡単に敵をのしてしまったタヌキにチョッパーは改めてタヌキの強さを知り目をこれでもかと大きく開けて驚いている
タヌキはそんなチョッパーを迷うことなく検査室へと連れだした