羽衣さん、ぱんくはざぁどの戦い【夏の陣 後半戦】
チェンジ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「アウッ!お礼を言うのは俺たちの方だぜ、嬢ちゃん!!」
『………うん』
チョッパーの身体に入ったフランキーがお礼を言うが、その顔はあまり可愛くはなかった
…このたぬきちゃん、可愛くないな
シャボンディ諸島のときあんなに可愛かったのに…
『わかった、ローに会ったら元に戻すよう言っといてあげる
えっとナミ…?』
「お願いよ!!タヌキ!」
さっき仲間にそう呼ばれていたなと思い出しながら呼んだ名前はどうやら正解だったらしく、巨大なロボに抱きつかれかけてタヌキは身を引いた
今、彼女の体はロボだ
「うぅ…寒いよぉ」
「さて、この子たちどうしようかしら」
「拙者にお任せくだされ!
各々方、頭上に葉っぱをのせよ!」
「あ?何言ってんだこんな時に!
ガキが凍えて倒れてんだよ!!」
「それにこの島草木一本生えてねぇよ!」
『草?草が欲しいの?…ちょっと待ってて』
タヌキはそういうと、ものの数分立たずに草を持ってきた
「草を…どこから?」
『この施設のことならだいたい分かるから
なんでもあるよ、なにか欲しい?』
ローと長いことこの施設については調べ尽くしている
「おい、やったぞ!あとはどうすりゃ良いんだ!」
ドロン!!
侍の科白とともに、草はコートへと変わった
「何で!?」
「わー、暖かぁい!」
「拙者は実は…“世に珍しき果実”を食し
以来、己・他人を問わずいかなるものにも変装できる妖術を使える様になったでござる!!
ちなみにそこら辺で落ちてる石ころでも…」
「「「「………?」」」」
「できる!!」
「こんな事出来るなら初めからやれェ!!!!」
ボコボコにされる侍を助けるわけでもなく呑気にボーッとみつめるタヌキ
やっぱり騒がしい人たちだ
ここにいると自分が個性がないように感じる
ペンギンでもいればそんなことねーよと突っ込まれるところだが…
その時、タヌキの耳が外の声をとらえた
「えっ、もう行くの?」
『うん、もう来たみたいだし』
「「「「???」」」」
タヌキはこんなに近づかないと気づかないなんてと少し落ち込んだが、まだ何も聞こえないナミたちははてなマークを飛ばした
尻尾を失ってもタヌキは人よりも耳が効いた
『そろそろ戻らないと怒られちゃうから』
「…なぁ、お前この施設の奴だろ?あの子たちは連れ戻さなくていいのか?」
『貴方たち、いい人だと思うから…またね』
「「「「!!!」」」」
「ナミーーー!!!サンジーーー!!
チョッパーーー!!フランキーーー!!
どーこーだー!!」
「ルフィ達だ!!」
これまた大騒ぎでやってきた麦わらの一味の喧騒に紛れてタヌキは去っていった