羽衣さん、ぱんくはざぁどの戦い【夏の陣 後半戦】
チェンジ
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シーザーの言及をノラリとかわしたローは大股で自室へと向かった
やはりあいつは気に食わない
タヌキが勝手に渡してしまった力の玉も見せびらかすように見せつけられて気分も悪い
「あれは俺のだ!」
ドンと壁を殴る
もう何度目かわからないローの舌打ちは誰も拾わないまま廊下に響いた
さらに苛つきを増したローが乱暴に扉を開けばそこにタヌキはいなかった
「おい!タヌキ!!どこだ!!!」
どんなに言い争いをしようともタヌキが俺の言いつけを破るわけねぇ
乱暴に倒された椅子が目に入る
そこにはタヌキのお気に入りのオレンジジュースがグラスごと倒れてしたたりおちている
タヌキが拐われたのか!?
いったい誰に…ッ!!
麦わら屋や海軍が来ている…他にまだ誰かいるのか
いつものタヌキならこんな心配することはまずない
だが、今のタヌキは万全じゃねぇ
タヌキなら大丈夫だと自分に言い聞かせる
タヌキも億越えの賞金首だ
だが、タヌキの尻尾は今シーザーが持ってる
タヌキは馬鹿じゃねぇ
タヌキなら…大丈夫だ
大きく息を吸い、大きく壁を殴る
ローが出した結論はタヌキを信じるという決断だった
作戦決行
「あれ?ローさん?どちらへ!?
今…近くに海軍の奴らが…!!」
「…知らねぇよ」
「え!?」
「どこへ行こうと俺の自由だ」
バラバラにした相手に目を向けることなくローはその場を去った