羽衣さん、ぱんくはざぁどの戦い【夏の陣 前半戦】
チェンジ
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なんだか外がうるさい
ローが海軍と対峙している頃、タヌキの耳はその外の喧騒を捉えていた
こんなにうるさくなるまで気づかないなんて、やっぱり尻尾がないと不便だ
『なんだろう…わっ!?』
外を気にしつつタヌキが立ち上がった時、机に置いていたオレンジジュースを倒してしまった
いつもはしない失敗に、やっぱりローとの喧嘩が響いているのを感じる
『…やっぱりいつも通りがいい』
ローに謝りに行こう
そう思いすぐにでも出で行こうとするも、思ったより勢いよくオレンジジュースをこぼしてしまった
このまま出ていくのもなんだと、何か拭くものを探そうとしたとき扉が乱暴に開かれた
ここにこんな乱暴な人いただろうか?
だいだいこの部屋を訪ねてくる人なんて限られているけど
不思議に思ったタヌキが顔を上げると
「ッッぉんなぁぁぁああ!!」
勢いよくビキニのお姉さんが入ってきた!!
驚きのあまりタヌキの今はない尻尾が震え上がった
「囚われのお姫様ァ!!!今、王子が助けに参りましたぁ!」
こんな極寒のパンクハザードに…ビキニ???
驚いて動けないタヌキに、軽快なステップで近づき手を取るビキニのお姉さん
『別に囚われてはいないけど…どちら様?』
「お声も小鳥のようで素敵だぁあ!」
「ちょっとサンジくん!?」
「サンジ!?」
「お前!シャボンディ諸島で!!」
オカマ?っぽいロボと、喋るたぬきに金髪のスーツの男が次々と入ってきた
金髪のスーツの男が、こちらを知っているようだが
あんな人会ったことあっただろうか
「あうッ!チョッパー、知り合いか!?」
あっ、チョッパー…?
金髪のスーツの男をチョッパーと呼ぶあのたぬきの子、姿は違うけど知ってる
麦わらの一味のたぬきさんだったと思うけど…こんな感じの子だっけ?
もっと可愛かったのに…2年経てば変わってしまうのか…
時の流れって残酷
タヌキはいつかチョッパーにサインをもらうために準備していた色紙とペンを出さなかった
他の人たちもよく見れば麦わらの一味か
手配書で見たことある顔だが、それも2年前のものだ
というか、なんでこんなところに?
「うん、この子はッ」
「お兄ちゃんたち!また追っ手が来たよ!!」
「どうしよう!?」
『…逃げてるの?』
どうやら建物内を走り回り騒ぎを起こしているらしい
外の煩さもこの人たちが原因か
この建物にいたら面倒な事になるのは確実
ローもここで暴れるのを良しとしないだろう
よし、一旦外へ出そう
『案内してあげる、こっち』
溢れたオレンジジュースを拭くのも忘れ、タヌキは部屋からでた