羽衣さん、ぱんくはざぁどの戦い【夏の陣 前半戦】
チェンジ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ローさん!侵入者です!
“M”がすぐに対応しろと!
相手はスモーカー率いる海軍G-5です!!」
部屋を出て頭を冷やすローに届いたのは悪い知らせだった
今日はやけに嫌なことが重なる日だ
「…G-5が?」
まさかの海軍のお出ましにローは鬼哭を手に取った
頭を冷やすいい気分転換になるかもしれない
ローはわかったと短く応えると雪が吹き荒む外へと出ていった
「俺の別荘に何の用だ?白猟屋」
外には情報通りスモーカー率いるG-5がいた
相手は予想外のローの登場にどよめいている
「トラファルガー・ロー!?」
「“七武海”がなぜこんなところにぃぃいい!!」
「ここは政府関係者も全て“立入禁止”の島だ…ロー」
「じゃあ…お前らもだな」
だが相手も事情があるらしい様子に…ローは薄ら口角をあげる
なにやら麦わらのルフィがこの島に上陸と海軍が騒いでいる
「麦わらのルフィといい…死の外科医のお前といい…この島にナニがある?」
スモーカーだけなら、どんなことを聞かれようともシラを切ればいいだけだ
問題はない
「お前らが捨てた島に海賊の俺がいて何が悪い
ここにいるのは俺と…中にいる俺のクルーのタヌキだけだ…“麦わら”がもしここへ来たら、首は狩っといてやる…話が済んだら帰れ」
「………」
そんなローの冷静沈着な対応も、建物の中から聞こえる叫び声で崩れ去った
「きゃああああああ!!」
「ハチャ〜!!外だ!!」
「外!?いや〜寒〜い〜!!」
「へいへいへーい!フランキ〜〜!!
へいへいへーい!タンクだぜ!!!」
「「「「ス〜〜〜パ〜〜〜!!!」」」」
最悪のタイミングで出てきた麦わらの一味に、ローも海軍も目が点になった
シーザーに誘拐された子どもたちまでいる
おいおい、麦わらの“一味”までいるなんて聞いてないぞ
ロー達のように計画を練って此処にきたわけではなさそうな様子
クルー総出でこの島に何しにきたんだ
ログホースも指さない政府の島だぞ
「「「「!!??」」」」
「!?マズいぞ!まさかの海軍だ!!」
「あ〜〜〜!!あんた見覚えのある!」
「そうだ!シャボンディに女の子といた奴!!」
「ここは無理だ!出口を変えよう!」
「そうだな!じゃ行け!!」
あっという間に去って行った麦わらの一味に唖然として誰も追おうとしない
「………」
「………」
「……いるじゃねぇか!!何がお前と九尾だけだ!!」
「…いたな…今、驚いている所だ」
珍しいローの戸惑い顔はタヌキでも滅多に見たことがないだろう
「急げガキども!裏へ回れ!!
裏口くらいあんだろ!!」
「わぁあああ!!!」
わーわーと騒ぎ立てながら室内へ戻っていくのをやっと海軍は慌てて追いかける
「みんな!麦わらの一味を捕らえます!!」
「おい待て、たしぎ!!
こいつの近くには“九尾”がいるはずだ…気をつけろッ!!」
「あいつら、面倒持ち込みやがって!
room…tact」
ローが人差し指を立てると海軍の軍艦が同じ方向に浮かび上がった
「なにぃいッ!?軍艦が!」
「宙に浮いたぁあ!!」
川底もいっしょに浮かび上がり、ローの力に腰を抜かす者もいる
「お前らはもう島から出すわけにはいかねぇ…
人がいねぇと言ったのは悪かったよ」