先日のロッキーポート事件で盗ってきた海賊の心臓を百個も渡し脅迫まがいな事をして七武海に加盟するなんて大胆な作戦だ

七武海ってみんなそんな事してるのだろうか

確かハンコックも七武海だったから、後で聞いてみよう

流石に海軍本部の中へは着いていけず、ローに留守を言い渡されたタヌキは船の甲板ボーっとローの帰りを待っていた

ジロジロと見てくる海兵たちの視線の方は不愉快だが仕方がない

言いたいことがあるなら言えばいいのに

尻尾が出ていたなら不機嫌に揺れるだろうが、流石に海軍本部ではしまっている


『おかえり、ロー』

「あぁ」


やっと終わったらしいローが出てきた

結論から言えば、ローは七武海になっていた

タヌキも驚くほどスムーズに

こんなに上手くいっていいのだろうか

まあ、上手くいくことに文句はないが

ボーッとしたタヌキは海軍本部の上層階から覗く人影に気づいた

…あれは確か海軍本部元帥のセンゴク

いや…あの戦争の後、一線を退いたんだったか

海軍の内情はあまりわからない

ローの方を懐かしそうに見ているが、知り合いなのだろうか


『ロー』

「タヌキ、行くぞ」


それ以上聞くなと言う事なのだろうか

ローは加盟してしまえば用済みとさっさと船に乗り込んでしまった

タヌキもこんな居心地の悪いところ1秒だっていたくないとローの後を追う

もう一度見上げるとそこにはもう誰もいなかった

ローが七武海になったことはすぐさま新聞に載り、世界を騒がせることとなった