羽衣さん、にゅううぇぇぶに突入
チェンジ
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手術を終え、やっと浮上したハートの海賊団
待ってましたと言わんばかりにベポは外へと飛び出した
いったい今はいつのどの時間かもわからない
後を追うように他のクルーたちも出てきて背中を伸ばす
「はぁ、やっと終わったぜ」
「んーー!やっぱ外って気持ちいいなぁ」
「ルフィの容体はどうなのじゃ!!」
「「「!!!???」」」
ポーラーダングの甲板に現れたのは女々島・アマゾンリリーの女帝、ボア・ハンコックだった
なんと相棒の蛇・サロメにポーラータングを追跡させていたという
しかも、海兵を石にし海軍の船を乗っ取って
愛するルフィのためとはいえすごい執着である
予想外の来訪者にベポは腰を抜かした
「わあ!びっくりしたなぁ!」
「黙れ!獣!!」
「すみませんッ」
「「打たれ弱っ!!」」
ハンコックは美しさを理由にベポをぞんざいに扱っていた
彼女の前では大抵のものがその扱いだが、その場にタヌキがいれば不満を隠そうともせず尻尾が唸るだろう
それが七武海相手だろうと関係ない
幸いにもタヌキはオペの後始末に追われまだ船内にいる
でなければ、ハンコックの美しさにだらしない顔を隠そうともしない男クルーたちはタヌキの尻尾の餌食になっていただろう
そして、手術後の手を拭きながらまだ服についた返り血もそのままのローが甲板へとやってきた
「やれる事は全部やった
手術の範疇では現状、命を繋いでいる
だが…」
「………」
「あり得ないほどのダメージを蓄積している
まだ生きている保証はない」
あの女帝に臆さず話すローの姿にシャチたちの尊敬の眼差しは熱い
「それは当然ダッチャブル!!!」
「「「「!!!」」」」
今度は誰だと顔を向けると、ポーラータングの隣につけたハンコックが乗っ取ったという海軍の船から革命軍のイワンコフまで顔を出した
インペルダウンでのルフィの無謀さを話すイワンコフもまたルフィの敵ではないようだ
七武海のハンコックに革命軍のイワンコフ…さらにはインペルダウンの囚人まで味方につけるとは何者だ
「畜生!頑張れ麦わら!!」
「何という悲劇じゃ…できるものなら妾が身代わりになってあげたい…可哀想なルフィ…」
顔を抑えて泣くハンコックに、ペンギンとシャチはそんなに思われるルフィ羨ましく思った
「海賊女帝にあんな風に思ってもらえるなんて…」
「い…いいなぁ」
「ところでヴァナタ、麦わらボーイとは友達なの?」
「いいや」
ローはハンコックなど気にした様子もない
そりゃ船長にはタヌキがいるからそんな必要もないだろうけど!
寂しい独り身には目の前に絶世の美女がいるのにそんなこと出来やしない
「助ける義理もねぇ…親切が不満なら何か理由をつけようか?」
「…いいえ、いいわ
直感が体を動かす時ってあるものよ!!」