羽衣さん、ぱんくはざぁどの戦い【夏の陣 前半戦】
チェンジ
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『じゃあ、いってくるね』
先を行くローの背中を追い、タヌキの姿も見えなくなった
それでも、その場を動く者はいなかった
「…本当にこれでよかったんだよな」
「お前は船長が間違ってるって言いたいのかよ!」
「そんなこと言ってないだろ!!」
「……ッ」
「…あっ…悪りぃ」
「わかってるよ、シャチ
お前が言わなきゃ俺が言ってた」
シャチの気持ちもみんなわかってる
みんな同じ気持ちだ
ローとタヌキが2人で動くことは今まで何度もあった
しかし、今回のように危険で長期間に及ぶものは初めてでみんな戸惑っている
本当にこれで正解だったのかと
ローの作戦を聞きながら、何処かで自分たちは邪魔だから除け者にされたんじゃないかと思った
落ち込むクルーたちをイッカクが容赦なく殴った
「イデっ!?」
「なっ何すんだよ、イッカク!!」
「くよくよするな情けない!
それでもてめぇらはハート海賊団か!!」
イッカクが叱咤し、男たちはピクリと肩を揺らした
「信じるしかないじゃない!!
船長は私たちにポーラータングを頼むって言った!!」
イッカクだってこの船に乗った当初はドフラミンゴを倒すと息巻いていたはずだ
それを船長とタヌキに託した
イッカクもこの作戦に並々ならぬ覚悟で挑んでいた
「そうか…そうだよな!
船長も俺たちを信じて、ゾウに行くように行ったんだ!」
「俺たちが信じねぇでどうすんだよ!」
イッカクを前に泣き言を言う者はいなかった
断腸の思いで送り出し、互いに鼓舞し合う
俺たちは1人じゃない
仲間がいる
タヌキがいる
船長がいる
「キャプテンとタヌキがいれば向かうところ敵なしだもんね!!」
「当たり前だ!ハートの海賊団は最強だろ?」
「今更そんなこと確かめなくたって知ってるよ!」
「よし行こう!ゾウへ!!」
ベポの故郷へ!!
「「「「「アイアイ!!!!!」」」」」
船長のいないポーラータング号は新世界の海を勇敢に進み出した