羽衣さん、日常
チェンジ
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タヌキはもぞりと布団から顔を出した
日が高いうちに宿に入ったが、窓から見える景色は薄暗い
夜にしては遅く、朝にしては早い
どうやら早く起きすぎたようだ
「寒ぃ…動くな」
微睡む意識の中、ローにまわされた腕に布団の中に引き摺り込まれる
2人の距離はゼロになり、互いの鼓動がドクリドクリと聞こえてくる
心地よいそれにタヌキはまた夢の世界に戻った
ローは薄く目を開けながら、タヌキの胸に刻まれたハートを見る
ローの思っていた通り、胸のハートはタヌキの肌に映えている
見るたび胸が高鳴り口角が上がり喉がなる
あぁ…見るたびに良くなっている気すらする
ローがそのハートを撫でるとタヌキは少しくすぐったそうに身をよじった
この心臓を刻んだのは偉大なる航海に入ってたばかりの頃だった
偉大なる航海ももうすぐ折り返しになる
新世界に入れば、これまでとは比べられないほど過酷なものとなるだろう
…何よりドフラミンゴとの戦いがある
まだローの中にドフラミンゴを撃つ手立てはないが、必ず撃つと決めている
その時に、願わくばこの鼓動が1秒でも長く感じられるように
ローはまた眠ってしまったタヌキを起こさないように強くそして優しく抱きしめた