羽衣さん、日常
チェンジ
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いつもよりだいぶ短くなった前髪がタヌキを一段と幼く見せる
しかし、これを本人に言うとまた不機嫌になるので食堂にいたクルー全員口には出さなかった
同じくご機嫌なイッカクを見てお前の仕業かと呆れ顔だ
ご機嫌に揺れる尻尾の横で、ペンギンもおやつを食べながら新聞を読んでいた
「おっ」
新聞から出てきた手配書の中から悪い顔をしたローの手配書と呑気な顔したタヌキの手配書が出てきた
その金額は2億と9900万となっている
新聞でも先の夏島のことが大きく取り上げてある
もちろん海軍の悪事などなかったかのように
「いやー、あの真夏島も大変だったよなぁ」
何故が偉そうに言ってくるラッコ
船番だったお前は何もしてないだろうが
強く握った新聞がくしゃりと音を立てる
「あの時の俺がどれだけ大変だったかお前に…」
ペンギンの長い愚痴が始まろうとした時、おやつを食べ終えたローが声をかけた
「ペンギン、次の島はしばらく滞在する
全員にそう伝えておけ」
「次の島、ですか?なんかありましたっけ?」
次の島は特に特筆すべき点もないような島だったはずだ
そんな島にログ取得以上の滞在をする意味は無さそうだが
「いや、用があるのはシャボンディ諸島だ」
ペンギンが読んでいた新聞の記事を指す
海軍の警戒体制強化の記事だが、そこには最悪の世代が着々とシャボンディ諸島に向かっているとある
次の次の島がシャボンディ諸島だ
わざと最悪の世代が集まるタイミングで乗り込むつもりなのだ
「せっかくなら楽しまねぇと損だろ」
そういうとタヌキに声をかけて出て行ってしまった
まだ船長のこれからの思惑を聞いてはいないがタヌキには話したのだろうか
タヌキなら船長が行くと言ったら文句は言ってもついて行くだろう
いや、この船に乗ってるやつは誰だって船長について行く奴らばかりだ
ペンギンは残ったおはぎを詰め込むと、ラッコに向き直り愚痴の続きを話し出した
本当にあの夏島は大変だったんだからな!