羽衣さん、乗船する
チェンジ
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「ほら、遠慮なく食えよ」
あれよあれよと船内におもてなしをされたタヌキ
ベポを使うなんて卑怯だ
差し出された美味しそうなサンドイッチ
「船長、また残したんですか」
「うるせぇ」
頭にペンギンと書いてある帽子を被った人が呆れたようにため息を吐いた
戸惑ったが、くぅと素直に返事をするお腹に恥ずかしそうに手を伸ばした
その様子に女の子だなぁとクスクスと笑うハートの海賊団は珍しく船長が連れてきた女の子に騒がしい
「しかも、綺麗…いやかわいい女の子!」
「船長ってそっちの気があったんだ!」
「だから、あんなグラマラスなお姉さんに見向きもしなかったんだ!!」
『んぐっ、あの…その節はご迷惑をおかけして…こちらも仕事で』
騒ぎが収まらないまま、サンドイッチをひとつ食べ終えたタヌキが話しかけた
この状態で食べるか普通…大物なのか、鈍いのか…
ペンギンは少しタヌキに不安になったが、反対にローは楽しげに笑った
「問題ねえ
俺が上手いことやっといた」
『上手いこと?』
「さっきの奴は極悪非道の盗賊で、このドタバタで地下の宝石盗んで、あのままだったら島ごといかれてたってな」
『!!!』
「礼までもらったぜ、見るか?」
『結構です!』
これは絶対やばいやつに捕まった!!
ベポで油断してたタヌキはやっと気がついた
『おっ、お邪魔しました!帰ります!』
「ふっ、いいぜ帰れるもんならな」
ローが指した窓から見える景色が、海が広がり遠くの方に先程までいたであろう島が見える
今更かよというペンギンはタヌキは聞こえないふりをした
船なんかもう千年と乗ってないのだから
『えっ…』
「30分くらい泳げば戻れるぞ、極悪非道の盗賊としてな」
『どっちが極悪非道!?』
「聞け!新しいクルーだ
間違っても変な気ぃ、起こすんじゃねぇぞ」
「わーい!よろしくねー!!」
話を聞いてよ!!