羽衣さん、夏島【初夏】
チェンジ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
シュクラの口利きで街のドッグに船を止めることとなった
船番は必要ないかと思われたが、タヌキとベポを残す為何名かのクルーと共に名ばかりの船番だ
不満そうに見送りをする1人と1匹に、船番のラッコは豪勢なお子様ランチを作った
どこで手に入れたのか、刺さった旗はハートの海賊団のジョリーロジャーだ
文句の1つも言うかと思ったが、うまいうまいとあっという間に平らげてしまった
これにはラッコの機嫌もうなぎ登りだ
お腹いっぱいになったのかすぐ寝た2人を確認して、安心したように他のクルーも船番の順番を決めて休むことにした
『べぽッ…べぽ、おきて!』
「ん…タヌキ???」
それからしばらく、聞きなれない声にタヌキは目を覚ました
声のする方向からタヌキの目に飛び込んできたのは海軍の姿だった
ドックの隙間からそっと伺うタヌキの隣からベポも顔を出す
「あいつ、ひるのやつだ!!」
なんと昼間見たキテが海軍と何やら話しているのが見える
距離もあり小声での会話だったが、タヌキの耳はその会話を捉えた
『たいへん!!いこう、べぽ!」
「へっ!?ちょっとまってよタヌキ!!」
移動を始めた海軍とキテに急いで後を追うタヌキとタヌキを追うベポ
ドックを借りられたことにより、油断していた船番のクルーがウトウトとしているうちに船の後方から小さな影が2つ姿を消した