羽衣さん、春島【初春】
チェンジ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「オカシナナランド?
お菓子の島?」
ローから航路変更を聞いた時、でたのはベポの甘い考えだけで反対する者はいなかった
『違うよ、ベポ
年中花が咲くリゾート地なんだって』
ちょっと楽しみ
タヌキの尻尾が楽しげに動いた
タヌキが定期購読している雑誌で特集を組まれるほどの人気のスポットだ
隣島の秋島フルカラと相まって、定期船も通ってるほどだ
時は秋島上陸前
ローたちが秋島フルカラにいる間、シャチとイッカクは偵察という重要任務につかされていた
「うぇ〜なつぅ〜」
「秋島だ
そんなに暑くないだろ」
「えぇ〜でも〜船長とタヌキ、見たい〜」
「見たいって」
「もう見てるだけでいい…」
「だいぶやられてるな」
極寒の冬島出身のイッカクはしんどそうだとシャチはいろんな意味で心配になった
花が舞い散り活気を見せるこの島は、たしかに暑くはあるが賑わいがあり、広場の噴水が涼しげな観光地だ
年中花をつけるこの島のシンボルの“サクラ”は日ごとつける色が違うらしい
今日は透けるようなエメラルドグリーンに色づいている
昨日はターコイズブルーだった
夏は緑や青が多いらしいが、他の桜のように薄桃色の桜色はここ数十年見られてないらしい
…それって本当に“サクラ”っていうのか?
まあ、この島の人間がそう言うのならそうなのだろう
「にいちゃんたち、観光かい?」
「あぁ…でももうコイツが飽きちまって機嫌が悪いんだ」
「別に悪くないし」
「アンタここの人だろ?なんかいいところ知らないか?金ならいくらでもあるんだが、普通のじゃもう満足出来ないそうだ」
「……」
「?」
「………それなら飛び切りのがあるぜ」
かかった