Side　Mukuro

不思議なイキモノですね

警戒心というものがないのでしょうか


『ブィィィイ』


手に寄り添ってくるこの可愛らしい生き物はきっと外の世界では生きてはいけないだろう

真っ白な自分とは真逆の生き物に少し戸惑う

まっなににしても、カワイイですねぇ//

ボンゴレもなにも言わないなんて、ひどいです！
クロームも、千種たちも報告してくれないですし

任務ほっぽり出して来てよかった
僕だけのけ者は嫌ですからね

このまま連れ去りたいですね、クフフ
いや連れ去ってしまいましょう！


バァン


「たぬき！！」

『ブッ』

「おや、ボンゴレどうしたんですか」


…なんとまぁ、タイミングの悪い人です


「…骸、任務はどうした」

「クフフ、さぁ何のことでしょう」

「ほう、死にたいらしいな
任務のことも、たぬきのことも」

「死ぬ？
僕がキミに殺されるみたいな言い方ですね
できるわけ…」

「言いたいことはそれだけか」

「グフッ！！」


まったくボンゴレをここまでするなんて
ますます欲しくなりましたよ、たぬき！

ここで一戦交えるとアルコバレーノや憎っくき雲雀恭弥がいつ来るか
ここは一先ずいったん引きましょう

クロームの身体を借りている今
分は、あちらにありますし

クフフ、たぬきいつか手に入れて見せますよ