不死逢わせ
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ボー---
「グラハムさん!いつまでボーっとしてるんすかっ」
ボーーー
「っタヌキさんに会いに行きましょうよ!!」
ボーーー
ったくこの人は、こんな大切な時にッ!!
「タヌキさん、最近ストーカーにあってるらしいですよ」
ピクッ
「怖いくてしかたがないけど、グラハムには迷惑かけられないって言ってましたよ」
ピクッ
「もしかすると、もうそのストーカーに襲われているかも…」
「タヌキ!!!!!!!!」
はぁ、全く世話のやける人だ
でも、どうしても世話を焼いてしまう人だ
「なんという悲しい話だ!
タヌキが今一人で苦しんでいるなんて
その場に俺がいないことが悲しい…あまりにも悲しい
いや悲しい以上に、俺は今ひじょーに!とてつもなく!最上級に!むかついている!!
タヌキが言ってくれなかったことよりも、タヌキの苦しみに気づかなかった俺自身に!
タヌキはこんな俺を許してくれるだろうか
いや、許してくれなくても謝らなければいけないっ
謝ろう!許してくれるまで謝って見せよう!
だいたいタヌキが俺以外の男のことを考えていることが許せん
待ってろタヌキ!
今すぐ、お前の胸を俺でいっぱいにしてやる!」
グラハムさんはOKっと…
「ほら、タヌキさんのとこ急ぎますよ」
タヌキさんのところへ急いで…ッ!!
バァーーーン
「すいませんでした!」
「俺達は許されないことをしました!!」
“シャム”の別個体が知っていた犯人…基、この前下につかせてくれと頼んできた男2人が頭を下げる
チッ…こいつらなんでここにいるんだ
せっかく俺がいい感じにグラハムさんを先導出来たのに!
タヌキのこととなるといつも以上に手加減が出来なくなるグラハムさん
黙ってしまったグラハムさんに、米神を冷や汗が流れるのを感じる
「……おい」
「はい!」
「それはタヌキに言え
それでタヌキが許したら俺はなんもしねぇ」
「………」
「ただし!タヌキが泣くようなことになったら俺はテメェらを許さねぇぞ」
「っはい!!!」
「てめぇら案内しろよ
俺を一刻も早くタヌキに会わせろ!!」
あぁ…こういうところがあるから俺はこの人について行くのだろう
シャムがさんざん脅したはずの二人がグラハムさんに頭を下げている
これは計算外だ
まぁいい、”ストーリー”は思い通りだ
タヌキさんがグラハムさんをどう思うか…
ここまでくるとおせっかいの度も過ぎるか
怯えるタヌキさんを取り囲む個体の映像を観ながら…胸が痛む
どうやら俺は彼女が好きだったらしい
今更気づいたって世話を焼いた後だ
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