幸せ
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寂しいよ
淋しい
透ける手先から空が見える
ぁあ、帰るんだと確証もなく証明もなく確信的に思った
あの違和感から2週間、どんどん透けている時間が長くなっていく
今まではいつの間にか気づくとそこにいて
でも今回は徐々にじっくりゆったりとこの世界からいなくなることを
知らせるかのように消えていく
いやだ…いやだよ、みんなと離れたくないよ
シャフトやここの皆、キースさんもベルガさん、ラックさんやチックさん、フィーロ…
サヨナラも言えないの?
そんなの…そんなのってあんまりだよ
こんなにもこの世界と離れるのか苦しい
元の世界にはお母さんがいるお父さんもいる
誕生日をお祝いしたくれる友達だって
色んなことを考える
でも、いつでも最後に思うのは…
「あらあら、こんなところで…どうしたのタヌキちゃん」
『ファナさん…私、わたしっ』
そこから言葉が出てこない
もしファナさんに信じてもらえなかったらどうしよう
頭がおかしくなったと嫌われて捨てられたどうしよう
「タヌキちゃんが私に言えないことがあってもいいのよ
だって、それはしかないことだもの」
意を決して
でも真実はやっぱり言えずに
『…私、もう少ししたらここにいられなくなるかもしれないんです
もうすぐなんです…でもいついられなくなるか分からなくて…
ファナさんにお別れ言えないかもしれないんです…』
「そう」
『私こんな身勝手なこと言ってるのにっ
こんなにお世話になっているのにっ』
「あらあら、困った子ねぇ
泣かないで」
『ファナさんっ…っう…ヒック』
稼ぎどきだって言うのに表の看板もcloseのままずっとファナさんの隣にいてくれた
まるで自分の母親のようで、ちょっぴり悲しくてとても暖かかった
『…ファナさん、私行かなくちゃいけないところがあるの』
「そう、行ってらっしゃい
そしていつでも帰ってらっしゃい
…それが私のできることだもの」
『ファナさん…』
私はこの時のいや…出会ってから今までのファナさんの暖かさを忘れない
行かなきゃ
会って貴方に言いたいことがあるの
「タヌキ?どうした??」
グラハムは急に来た今にも泣きそうな私をなんのためらいもなく抱きしめた
『グラハム…私っわたし、皆とグラハムと別れたくないよ!!
いやだよ、消えちゃうなんて』
私はグラハムにすがりついた
グラハム、あなたは今から私の言うことを信じてくれますか?