幸せ
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「かまえろ、奴はどこからあらわれるか分からん」
目を覚ましたら知らないところにいた
知らない人にこまれて、手足を縛られていた
「悪いね嬢ちゃん、アンタにゃ恨みはないが…あの青い兄ちゃんには死んでも死にきれねぇ恨みがあんだよ」
『………』
どうしてだろ…
すっごくコワイ
息もできないほどコワイのに
手足も震えちゃってるのに
なんで私はこんなにも落ちついてるんだろう?
「どうした?コワくて声も出ないのか?」
「ねぇ、ボスもういいじゃないですか
手ぇ出しちゃいましょうよ」
「やつらビビって来ませんわ」
「こんな上玉めったにないしな」
『っ!』
いつの日かこんな状況あったなぁ
その時は急にトリップしたもんだからどこにいるのかもわからず
やっすい不良に絡まれてたんだっけ…
「うっせーー!俺がまだっつってんだろ!奴が来るまでだ…奴が来たら奴の目の前でいたぶってやるよ!
さぁ、どこからでもこいっ!!!!」
バァアアアアン
「「「「なにーー!正面突破だと?!?」」」」」
『………フッフフ』
「!!貴様っなにを笑っている!
ひくなっ、こちらに人質がいる以上我々の有利は揺るぎない」
あの時とおんなじだ
まるで正義のヒーローのようにあらわれて
でも正義のヒーローの真逆をいく彼がきた
まだ助かったわけでもないのにクスっと緩む頬
自分がどれだけグラハムを頼ってるのかわかった
「タヌキーー!!」
なんでこんなに怖くないのかな…
FPF号のときはあんなにビビってたのに…
そりゃ、クレアお兄ちゃんと比べれば恐怖の度合いが違うってのもある
でも、あの時と一番違うのは絶対に助けてくれる人がいるってこと
こんなことアッチにいるときはお伽話でしかないと思ってたのに
今の私はマジで思っちゃってるんだよなぁ
私馬鹿だなぁ…
自分がどれだけこの気持から逃げても駄目なのに
だって、その倍のスピードでグラハムが追いかけてくるんだから
それを私は待ってしまってるんだから
「悲しい…悲しい話をしよう
この世で一番悲しい話だ…」
悲しい?いや、これは嬉しい話