幸せ
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店先の花が秋の花に変わり、夏の暑い日差しも和らいできた
なんて現実逃避をしてみても、頭は昨日のことでいっぱいで
今までもグラハムのことはカッコイイと思ってたし惹かれてかもしれない
否、私はグラハムに惹かれてた
でも…でもさ…認めちゃいけない気がして…だって私は…
蓋してたはずなのに…
気付かないふりしてたつもりなのに…
だって私はここの世界の人間じゃないもの
「すいませ~ん」
『はい!今行きます!!ってシャフトさん?』
「こんにちは、タヌキさん」
『こんにちは
今日は何のようですか?』
「どうせタヌキさんも悩んでるんだろうと思って
話したいことがあります、グラハムさんのことなんですけど」
『!!』
近くの公園に連れられてベンチに座る
どうしても落ち着かずソワソワしてしまう
「ハァ、俺達からしたら今更なんですけど」
『今更って…』
「今までも十分イチャついてたってことです」
『いっ、イチャついてなんてっ///』
「イチャついてました」
否定するもバッサリと切られてしまう
「いいじゃないですか
もう自分の気持ちもわかったんでしょ、一歩進んでみたらいいんじゃないですか」
『でも…』
私はコッチの世界の人じゃない
そんな私が…
これにはずっと悩んできた
でも、ここ最近より強く感じるようになった
不安で不安で目に涙がたまる
そんな私にシャフトさんは呆れてしまうだろうか…
「化け物でも不死者でも異界者なんでも、好きなように恋でも愛でもしてもいいんじゃないですか」
『えっ…』
「それでは俺は言いたいことはいいましたから帰ります
後はタヌキさん自身が決めることですから」
そういって去っていくシャフトさんを私は止めることができなかった
公園に一人残された
昨日グラハムと来たのに違う…空間見たいに思えて
隣がすごく寂しかった
シャフトさんの言葉は私の心を揺さぶる
この気持ちに素直になってもいいのかな
私のすべてを話してもグラハムは私を受け入れてくれるだろうか
ポッカリと心に穴が開いた
頭のなかを占めるのは貴方ただ一人だけ