幸せ
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『~~♪♪』
透き通るようなサックスの音が響き渡る
近所の人のことも考えて、町から少し外れた広場で吹いている
ちゃんと手入れしないとすぐダメになってしまうから
ホントは毎日吹いていたい
忙しかったりして吹けない日もあるから、こうしてきちんと吹ける時に吹いておくんだ
それにしても気持ちがいい
いつ、どこでも変わらない音色が気持ちがいい
パチパチ…
『!!』
いきなり後ろから拍手が聞こえた
誰!?
振り返ると…
「はじめましてだね
タヌキ・モコモコさん」
誰!?
振り返ると知らないお兄さん?おじさま?がたっていた
っていってもよく顔が見えない
あっでもイケメンなことは確か
若そうだけどまとってるオーラはザ・大人って感じ?
年齢が全くわからない…
なんていうか…不審者?
失礼だけど、不審者にしか見えませんけど
というか
なんで私の名前知ってるの!?
でもはじめましてなんだよね?
私、トリップ体質なんですよ
何回か経験してんで分かるんですが、トリップ体質なんですよ!
最近、気づいたんですが分かりたくもなかったんですが、あっちゃこっちゃ行っちゃうんですよ!
自分の意志とは関係なしに!!
だから、私が未来で過去に行っちゃってあなたに何かしましたかね?
『すいません…どっかでお会いしました?』
とはいえないので、とりあえずオブラートに包んでいってみる
「いや、初めましてで間違いないよ」
『はぁ…?
お兄さんの受け答えに生返事しか出てこない
もしかして、危ないひと…?
「君は東洋人なんだね
珍しいよね、なんでアメリカにきたんだい?」
『えっ…まぁ色々ありまして』
なんでいきなりそんなコトきくの!?
そんなコト言えないよ!
気づいたらいましたって…
ただのおかしな子じゃない!
「へぇ色々って?」
『それはですね…』
「それに、なぜ今シカゴにいるんだい?」
『………っ』
なにか探るような視線にすこし怖くなった
答えられず困っていると
「クスッ
冗談だよ、そんなに怯えないでくれよ」
何が冗談なんだ?
っていうか本気で困ってたんだぞ!
初対面でグイグイ来られると困るんだぞ!
やっぱり危ない人?
危ない人なの?
「ちょっとした好奇心だったんだがね
君の反応があまりに面白いからついね」
『∑!?、ついじゃありませんよ!
本気で困ったんですから!!!』
反論してから、自分が言ってしまったことに気づく
少し申し訳ない気持ちになった
いや、私は悪くないんだけどね
ほら、日本人としてね
初対面の人に強く言うのは気が引けるというかさ
「でも…君がイロンナモノから好かれる理由がすこし分かった気がするよ」
『………はい?』
イロンナモノって…
なんか含みをもたせた言葉が引っかかる
とりあえず、怒ってない…
むしろ上機嫌
なんで?
「じゃあね、私はもうそろそろお邪魔させていただくよ」
ニコリと爽やかに笑った
『はぃ、じゃあまた…』
会えるといいですね
そう私が言うと、すこしきょとんとした後もう一度笑って去っていった
なんだったんだ?あの人?
悪い人ではなさそうだけどね
危ない人でもなかった
こんなことキー兄とかに言ったら、危機感がなさすぎるって怒られちゃうけど
でも、本当に悪い人ではなかったんだよ
あっ、名前聞いてない…
あの人のこと何も聞いてない
完璧に不審者あつかいだったな
いや、グラハムたちも不審者っぽいけど…
ってか、どっかで聞いたような声…
あのいい声…
『あっ!!』
忘れてた!!
どっかで聞いたような声って
私幾度と無く聞いてるよ!
顔は見たことないけど声はアニメで聞いたよ!!
社長だーーー!!
DD新聞社の社長だ!!
えっちょっマジで!?
今のが!?
うっそ!!?
確認してみるけど、もう姿はどこにも見えない
しまった、不審者かとおもって顔あんまり見てなかったぁ
もうすでに顔思い出せないもんなぁ
はぁ…惜しいことした
あれ?
社長、何しに来たんだろう
なんでシカゴにいるの?
まぁ、いい声聞けたしいいか
もう一回聞きたいな、いい声だったし
意外過ぎるキャラが登場すると逆に覚えれない…
とりあえずサックス吹きなおすか