幸せ
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『こんにちは、みなさん!
グラハム、いる?』
「あれ?タヌキさんなにかいい事ありました?」
『あっ、シャフトさんわかりますか』
さっきのことを思い出すだけで、顔がにやけてしまっていたのをシャフトさんに見破られてしまった
だって、めっちゃお似合いのカップルに出会ったんだよ!
美男美女の相思相愛だよっ
兄貴とルーアさんだよ!!
これがニヤケずにいられるか
『それが!聞いてくださいよ!
すっごくかっこいい人に出会ったんですよ!!』
「!(ピクッ)」
「「「「「∑、!?(ビクゥウウ)」」」」」
『∑!?』
えっなんかまずいこといった?
みなさんが一斉に驚くから、こっちまでびっくりしちゃったじゃんか
とりあえず私は一番奥にいたグラハムの方へかける
ラッドの兄貴のことはグラハムに報告するのが一番だよね!
『ねぇねぇグラハム!』
「ん、なんだタヌキ?」
『ラッドの兄貴って良い人だね!』
「兄貴だって!?タヌキ、ラッドの兄貴のこと知っているのか!?」
『うん!さっき会ったの!
頼れる感じだし、カッコイイね!』
それにルーアさんとチョーお似合い!
そう言おうとするのが、なんだかグラハムの様子がおかしい
「…………」
『グラハム?』
「…………」
『おーい、グーラーハームー!』
「…なんだこれは嬉しい話か?哀しい話か?
いや、嬉しくも哀しい話になるのか?
ラッドの兄貴が褒められ認められるのは嬉しい…この上ないくらいに嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい
なのに!なぜだ!心の底からよろこべないのはなぜだ!」
『??、グラハム?』
うわぁあああああっといきなり暴走したグラハムに、頭にハテナマークが飛び交う
なにごと!?
今回ばかりは説明頼むよ、グラハム
どうにもできない私にシャフトさん、が話しかける
「とりあえずタヌキさん一回謝っときましょうか」
『なんでですか!?
私なにもしてないのに…』
理由がわからない私は謝るのを渋った
「今のはタヌキさんが悪いです
謝ってください」
『……私なにもしてないのに』
「タヌキさん?」
『∑!、すいませんっ、今謝ってきます!』
黒いオーラを放ち出したシャフトさん
あのオーラは、ロニーさんやラック兄たちと同じ危険な臭がした!
しょうがない、グラハムにとりあえず話しかけてみよっ
謝るとか、分けわかんないしっ
『ねぇ、グラハム
ラッドの兄貴とルーアさんってお似合いだよね
私、彼氏ができたらあんなふうになりたいよ』
「……タヌキは彼氏いないのか」
よしっ
話しかけてみたら、意外と普通じゃないか!
『ハハハっ、恥ずかしながら今まで一回もね…』
「そうかっ!そうだったのか!!」
『なんで喜ぶの!』
「いや、なんでもないぞ!
そうか、いないのか!!」
『ムッ)そういうグラハムはいるの?』
そう言ってしまってから気づく
…もしいたらどうしよう
モヤッとした感情で胸が苦しくないった
「なんだ?タヌキはそんなに俺のことが知りたいのか」
『うっ、そっそいうわけじゃっ』
グラハムに話しかけられ、ハッとする
からかわれしまったぁ
モヤッとした感情はいつの間にか無くなってって
私は気にしないことにした
気のせいだよ気のせい!
シャフトさんたちも加わって、いつも通りの会話がはじまった
本当はモヤモヤな感情と向き合いたくなかっただけ