幸せ
change name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
意外と近くにグラハムたちの倉庫はあって、遊びに行くのにちょうどいい距離にある
行くとみなさんが出迎えてくれてグラハムの話が聞けて、とっても居心地がいい
だから、あいた時間があると遊びに行ってたりする
そして今日も向かっているわけだが、目の前に私の行くてを阻むものが!
「………」
「なかなか綺麗な顔してんじゃねーか、お嬢さん」
目の前で綺麗な女性が襲われている!!
どっどうする?
見て見ぬふり?
ダメダメダメダメ
そんなことできないよ
でも…どうすれば……
こんなときグラハムがいればっ
そこで私はふとあの存在を思い出した
ポケットに手を入れソレに触れる
鉄の冷たさがヒンヤリと手に伝わる
グラハムのレンチだ
一番最初に出会った時、落ちていたのをずっと返し忘れていた
目の前に襲われている女性
私の手にはレンチ
やることは1つ!!
タヌキ、いきまーーす!!
『えいっ!』
ガンッ
「∑っぐはっ」
「え…」
『逃げますよっ!』
殴る→助ける→逃げる
完璧っ!!
『ハアハア…』
「……っ」
『ハアハア…』
走ったからか美人さんは顔色が悪かった
いや、走る前から悪かった気もするな…
ちょっと強引過ぎだったかな…
『あの、いきなりあんなことして…』
「ありがとう」
『へっ!?』
「助けてくれてありがとう」
『どっどういたしまして!』
ニコリと笑ってお礼を言ってくれた
それだけで私の心は暖かくなって、幸せになった
勇気を出して助けてよかったぁ
「ルーア!!!!!!」
『∑!?』
「ラッド」
「おい、勝手に離れんじゃねーよ
途中で倒れてた奴らに聞いたら、まじむかつくこと言ったからぶん殴ちまったじゃねーか!」
多分それ、さっき私がさっき殴った人だァ!
隣にいた美人さん、基ルーアさんはラッドの兄貴の元へかけていった
そう!
何を隠そう、私が先ほど助けた美人さんはルーアさんだったのだ!!
助けてから私も気がついたんだけどね…
二人そろったところで久しぶりですと
声をかけようとするも、大切なことに気づく
この前会ったの1931年だった!
今、1929年だ!
つまり、初対面ということ
そんなぁ…
せっかくこの前よくしてもらって、恐怖感も減ったと思ったのに
『…兄貴』
「あ゛ぁ、兄貴だぁ」
『∑!?』
しっしまったぁ
もうこれ何回目よ!
そろそろ学習しろよ、自分!
「テメェ、グラハムの部下かなんかか?」
『仲間っていうか、友達っていうか、知り合いです?』
「ねぇラッド、もしかしてこの娘が、タヌキちゃんじゃないかしら」
知っておられてた!?
えっ、なに?
グラハム、私のこと兄貴とルーアさんに話してたの!!?
「グラハムから聞いてるわ
とっても可愛いコなんですってね」
『カッカワイイ!?そんなことないですよ//』
どんな話したの!?
間違った情報が伝わってしまってるよ!
「ふーん、テメェがタヌキか…」
『ビクッ』
ぐっと兄貴の顔が近づいた
「お前なかなかいい目してんじゃねーか」
『いい目…ですか?』
ラッドの兄貴のいういい目って、死ぬ覚悟がある人だよね
逆に自分は死なないと思ってる人がダメなんだよね
って、私別に死にたくないけどっ
「いつ死んでもおかしくない、けど死にたくないって感じだな」
兄貴がいった言葉に私は目を見開いて驚いた
当たってるよ!
コッチ来てからいつ死んでもかしくなかったもんね、私
でも、死にたくないからめっちゃ必死だったもんね、私
兄貴すげーかっけー!!
「さすが俺の弟分だ、女の見る目がある!!
気に入ったぜ!今度礼してやるよ、この礼は倍返しだ!」
『えっいや、お礼なんていらないですよ!』
「もらえるもんはもらっとけよ!」
ワシャワシャと頭を撫でられる
「じゃあなタヌキ
またどこか出会おうぜ」
「またね(ニコッ」
ルーアさんもナデナデと頭をなでてくれた
ずっと流されてしまった!
でも、なんか頼れる兄貴と姐さんッテ感じだった
お似合いカップルってあの二人のことをいうのかな
寄り添う二人の背中を見て羨ましく思った