不死逢わせ
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喰べる前に喰べなければ終わる
コレが理、コレが世界、コレが私の全てだった
これは間違いじゃない
正しすぎるほど正論だ
なのに…なのに
『チェスくぅううぅん!!』
体はひどく痛くて動けない…
私は待っているぞ
さぁ、早く喰え
喰って…喰って私の考えが正しかったことを証明してくれ
頼む、お願いだ
そうしないと、私がひどく滑稽じゃないか
独りで足掻いて闇に染まって、バカみたいじゃないか
『………ごめんね』
なぜ謝る
なぜ喰わない
なぜ怒らない
いや、ほんとは分かっているんだ
タヌキお姉ちゃんが絶対に私を責めることがないこと
私を喰うことがないこと
自分が間違っていることも
独りは寂しいかったんだ
本当は誰かに、私を知ってる人に会いたかった
久々の温もりに年甲斐にもなく甘えたくなった
「うっ…うわーん、ヒックっ」
私の全てをぶち壊していく
この変な格好の二人組もタヌキも…
胸がひどくあつい
頭が痛い
何百年と生きてきたというのに、私はこの涙を止めるすべを知らない
身体中を占める感情を知らない
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