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「タヌキってさ、何もらったらうれしい?」
『何言い出すんですか、いきなり』
何も脈絡もなく言われた言葉に逆に聞き返してしまう
「いやほら、女ってやっぱり宝石とかそういうモノあげたら喜ぶのか?」
『確かに…もらって嫌なものとかはないんじゃないかな?』
「そうだよな…」
まだなんか浮かない顔をするフィーロ
女の人に贈り物するのか…女の人?
もしかしてエニスさんですか!?
よしっ、このタヌキさんが応援してあげよう!
『フィーロ、彼女にでもプレゼントするの?』
「∑、ぁあまあ…そんなとこだなぁ
いやでもっ、まだ彼女っていうか…」
「タヌキ、あんまりフィーロをからかうんじゃねーよ」
『いや、からかったつもりはないんですけど』
「ハハッ、フィーロはウブですからね」
「なっ、おまえら!余計なこと言うんじゃねぇ!!」
ベルガさんとラックさんがフィーロをからかった
私が思ったよりフィーロは奥手だった
これじゃあ、結婚するのに何十年とかかるわけだ
プレゼント1つにここまで悩むんだもんね
悩むのは悪くないけどね
すんごい深刻に悩んでるから
『心こもったものならなんでも嬉しいと思うよ?』
「そんなもんか?」
『そんなもんだね
フィーロもその人からなにもらっても嬉しいんじゃない?』
「……確かに
わかった、ありがとなタヌキ」
『どーいたしまして』
スッキリしたようだ
でも、プレゼントが本当に渡せるかはフィーロしだいだしね
『彼女と付き合ったら紹介してよね!』
「!?」
「ククッ」
「がははっ、タヌキそりゃ何年いや何十年かかるかわからねーぜ!」
「!おまえら今に見てろよ!!」
どこかの3流の悪役のセリフをはいた
恋になると余裕ないんだね
『恋人かぁ』
そっかぁ、フィーロできるとイイね
「タヌキさんにはまだ早いですよ」
『えっ』
何気なくいった言葉を拾われてしまった
「そうだな
まず、弱ぇ奴はダメだな」
「…度胸もないとダメだ」
久しぶりに聞いたキースさんの言葉がそんな言葉なんて…
『…そんな、皆さんの言う強くて度胸がある人なんて』
いないんじゃないんですか
この3人…いやガンドールファミリーの皆さんの目がキラリと光った
恋の話はNGだったようだ
「どんまい、がんばれよタヌキ」
『フィーロ…助けて』
それぞれの恋愛事情