幸せ
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目を覚ますと、首の後ろが痛かった…
まさか、自分がこんな経験をするとは
はぁ、これからどーしよう…
ここにいれば安全かな
だって、列車の上では人間としてどうなの?みたいなことが起こってるんでしょう!?
……でも
でも、こうしてる間にも勇敢に戦っている泣き虫の青年が、小さな身体で苦痛に耐える少年がいるんだろうか…
さっきまでいっぱいいっぱいで、流れに身を任せ、でも死なないようにとやってきた
自分中心だといわれるかもしれない
いや、自分でも思うよ!!
でも一生懸命だったんだ
そうしなきゃ、死んでたかもしんないんだし…
…………
……………………
なんか…良心が痛む
ジャグジーのとこいく?
…いって何するんだろう、私は…
銃も持ったことのない私が、なにもできない私が
勇気ある少年に何ができるの?
チェス君のところは?
私にクレアさんが止められる?
チェス君は拒絶すんじゃないかな…なにもしなかった私を
でも、それは言い訳…
逃げてるんだって
自分でもわかってるじゃないか
なんか考えれば考えるほど、自分が嫌になる…
動こうにも、足が動かない
喉はカラカラに渇く
つばがいようにたまる
うわぁぁあん、私全然ダメダメじゃんっ
「「うわぁぁあぁぁぁあぁあ」」
『∑、何事!?』
いきなり外から声が聞こえてきた
驚いて大きな開口から顔を出すと
あれ?足うごくじゃん
『アイザック!?ミリア!?』
ウソウソウソウソーーー
コッチに来るよー
これは、あれか!!
あれだよ、あれ!!
「タヌキ!?たッ助けてくれーーーーーー」
『えっ!?うっわっ』
伸びできたアイザックの手をなんとか掴む
うっ腕が千切れるぅぅぅう!!
死ぬんじゃないかってくらい、いや死んだほうがマシなんじゃないかってくらい痛い
もはや、痛いって言葉じゃ足んないよー
ずきずき ずきんずきん ちくちく ちくりちくり ひりひり ぴりぴり きりきり
もうどう表現していいか分かんないよー
ついつい、手を握っちゃって、だって握らなきゃミンナが飛んでっちゃうからっ
原作の内容なんて考えてる暇なんかなかった
ただただ助けなきゃってそう思った
”確かにお前の知識は力になる
だが、力は力でしかない”
ロニーさんがここに来る前言っていた言葉を思い出した
力があっても、さけれないモノがあるってこと!?
腕はさけそうだけど…
ロニーさんは私がこうなることをわかっていたんだろうか
こんなにも何もできない私を嘲笑っているんだろうか…
いや違う、ロニーさんはそんな人じゃなかった
ロニーさんは私をきにかけてくれていたじゃないか
そうだ、みんな私に優しくしてくれた
じゃあ、ここで放しちゃだめだ!!
考える前に動けばよかったんだよ!
考えるとか慣れない真似するからいけないんだよ
改めて、力を込める
……けど、ムリかも
「うわぁぁああぁぁ!!」
「タヌキ!!ぜったい、絶対離すなよ!!!」
『わッ分かってるよ!』
痛いイタイタイタイタイ痛い痛い痛い!!
やっぱムリかもしんないぃいい
「………タヌキねぇ、ちゃん…」
チェスくぅうううぅうぅん!!
ごめんねぇ
めっちゃ弱ってるじゃんっ
なに諦めようとしてんの!?
アイザックとミリア、そしてチェス君のためじゃないか!
チェス君のことを考えろ!
もっと大変だったんだ
あの時、兄貴と一緒にいれば、クレアさんになにか言っておけば(いや、会った時には終わった後だったかもしれないけど…)!!
でもでもでも!!!
知識があっても、勇気と力がないとなにも出来にないんだ
自分は助かっても、自分がしたいことができないんだ
本当は、誰かを助けたいってのもあるけど、ここで放しちゃ一生後悔するっていうか
っていうかはなして、死んだら恨まれちゃうしっ
そしたらめっちゃ怖いじゃん!!
結局、私も十分バカなんだって