「……なにしにきたんだ、お前ら」

「おぉ！フィーロおかえり！！」

「お疲れ様だね！！」


帰ってきたら目の前に、バクバクと飯をかきこんでいるバカップルがいた


「フィーロ！！お前に客が来てたぞ」

「客？俺にか？」

「あぁ、タヌキって言ってたぞ」

「タヌキ？誰だそれ？」

「何だ知り合いじゃないのか？
おい、タヌキはフィーロに用があってきたんじゃないのか」


まだ食べ続けでいる二人に目を向ける

おいおい、まだ食うのかよ


「ふぁ？ふぁぁ、ふぁふぉふぉ」

「食うかしゃべるかどっちかにしろよ」

「んぐっ、別に用なんてないよなぁ」

「むぐっ、全然ないね！」

「はぁああぁあぁ
じゃぁ、なんでそいつ来たんだよ」

「むぐぅっむむっ！」

「…まさか、無理矢理連れてきたんじゃないだろな」

「ごくっ、ぁあ゛俺達が誘拐してきたっていうのか！俺達を疑うのかよ、フィーロ！！」

「いや、そうじゃなくて」

「友達を疑うなんて最低だよ！」

「どうかされたんですか？」

「マイザーさん！」


報告を終えたマイザーさんが来た

正直、一人でこの二人を相手するのに四苦八苦していたので助かった


「マイザーさん、実は」

「もういい！絶交だ！！！」

「はっ！？」


いきなり何を言い出すんだ

目が点になってしまった


「謝るんだったらするしてあげてもいいけどね」

「そーだそーだ！謝るんだったらな」

「謝るならね」


謝らないといけないのか？俺が？？

そう言いながらでていくが、外からも同じような声が聞こえてくるので遠くにはいってないだろう

どうすればいいのかわからない


「フィーロ、謝ってくればいいじゃないですか」

「なんで俺が…」


マイザーさんまでそんなこと言う

にこやかに言うマイザーさんには、たいしことでもないのだろうが、理不尽に悪役された俺は溜まったもんじゃない

どうしようかと、あいつらのでていった扉をみていると、エニスがはいってきた


「フィーロさん、外でアイザックさんたちがよんでますけど
なにかしたんですか？」


あいつら外で何やってんだ


「俺は別に何もして……あ゛ぁ！わかったよ、謝りゃいいんだろ！！」


いっつもこんな役ばかりだ

アイザックたちを追いかけようと渋々足を踏み出す


「そうだ謝れ！むぐむぐっ」

「ふぉーふぁー！むぐっ、謝れ謝れ！！」」


いつ帰ってきたのか残っていた料理をかきこんでいた


「おまえらなぁ」


もう頭をかかえるしかなかった