幸せ
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雇ってもらって数十日…
多分それくらいたって(コッチにきてからあんまり日にち感覚がない)、普段の生活も慣れてきた
「いやぁ、タヌキちゃん働くね」
『お世話になってるんだから当然!』
捨てられたら溜まったもんじゃないからね
懸命に働きますよ!
サックスや時にはピアノも弾かせてもらっている
ピアノはキースさんの奥さんのケイトさんがきたときに一緒にひかせてもらっている
とってもうまくて感動した
最初のうちはなかなか慣れなくて失敗ばっかりだったけど、最近はちゃんと接客もできるようになってきた
チックとも仲良くなったよ!
キースさんたちも気にかけてくれてるのでうれしい
キースさんたちにも敬語はいらないと言われたが年上だということで断った
もちろんさん付けもだ
いやぁ、あの兄弟にため口とか無理ですよ!
チキンですいません
チックとフィーロはまだ年も近いしね、できたんだけど
年上だし、マフィア…だしね
フィーロもご飯を分けてくれるし、とてもいいお隣さんだ
アイザックとミリアムも、あんまり見かけないが(きっとまたどこかで泥棒をしているんだろう)街で会ったときは話しかけてくれる
欲を言うなら、マイザーさんやエニスさんに会いたい!マルティージョの皆さんとまた会いたい!
縄張り的に難しいんだろうけど…
でも、いつか会えると信じて頑張っています
それにしても…
『お仕事はよろしいんですか?』
「なんだ心配してくれるのか?」
意外にも私を一番気にかけてくれるロニーさんだった
今日もわざわざ来店してくれている
しかしラックさんたちがくる前に帰ってしまうということは、ちゃんとファミリーのことも考えているらしい
いや、本当に気にかけてくれるのかそれとも裏があるのか…
まぁ、助かってるからどっちでもいっか
『そうだ!ロニーさん、お願いがあるんですが』
「却下」
まだ何も言ってないのに…
マイザーさんたちにあわせて欲しかったのだが、どうやらお見通しらしい
『一応…理由を聞いても?』
「面白くないからだ」
『はっ?』
「いま会うと面白くない」
『それだけ?』
「悦楽がない人生ほどつまらいものはないだろう?」
そのまま優雅に立ち上がり会計を済まして帰って行ってしまった
あそこまできっぱり言われると納得しちゃうわ
ロニーさんが店を出ていってすぐにラックさんが店にはいってきた
「タヌキさん、ちょっといいですか」
『はい!今行きます』
ラックさんはチックもよんだ
「すいませんが、お使いにいってきてもらいませんか?」
「ぁあ、もうそんな時期ですかぁ」
『何買いに行くんですか?』
「七面鳥です」
『しち…めんちょう?』
七面鳥ていえばあれですよね
トリさんですよね
「あれ?日本では祝わないですか?
クリスマス」
『クリスマス!?』
もうそんなに時間は過ぎていたのか!?
最近、寒いなぁとか思っていたけど、まさかそんなに…
アメリカのクリスマスがどんなものか全く分からないので、後から聞いておこう
プレゼントとか何にしよう…
悩みながらもチックとお使いに
七面鳥のほかにもけっこうたくさん買わないといけないらしい
本格的だ…
いや、日本のクリスマスと比べるのは失礼か
あれは恋人のイベントになってるから
初めて見た七面鳥は思ったより生々しかった