月が欲しいと泣いている
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小さな2つの背中が寄り添うように帰っていく
これがいつか本で読んだ“よくあるはっぴぃえんど”と言うやつか…なんて考えが一瞬浮かんで壊れて消えた
“よくあるはっぴぃえんど”
そんな簡単な言葉で彼らを括ってしまっていいものなんだろうか…
泣いたのか
笑ったのか
2人がどんな道を歩いてきたかなんて知る由もなく
もしかすると…2人にとっても自分たちにとっても、“えんど”なんてないかもしれない
実際は戦いなんてものはまだまだ続くし、10年後の世界が描かれて終幕なんてない
隣に立つ
いつも通り本音がわからない笑顔の彼も
もう涙を拭い去った強い彼女も
これからずっと今日死ぬかもしれない恐怖に怯えながら大切な人を思うのだと
あの時みたいに毎日は会えないけれど、どこかで笑いあってるあの人を想いながら
では
また…どこかで
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