月が欲しいと泣いている
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満面の笑みでガラガラと何処からかホワイトボードを出してくる
「題して!プレゼントはわ・た・し大作戦っス!」
天才的なこの男の頭脳は発明以外に才をあまり与えてもらえなかったようや
まるで品性のかけらも感じない題名やけど、それは流石というべきか、難しいことを平気で言ってみせた
本当に出来るんか不思議に思うくらいに
でも、たぬきがここでボクの横に座ってるんもこの男のおかげやから…まあ大丈夫なんやろう
「結構手の込んだことやるんやね」
「だって!ひよ里さんの時のようになったらつまらないじゃないですか!!」
そんなこと言われても、たまたま留守の時にたまたま元十二番隊副隊長でたぬきの先輩でもある“ひよ里先輩”が来てしまったんや
店番をしていたたぬきと思いっきり目が合って、その大きな瞳をさらに大きく開き、案の定問い詰めてたとこをちょうどボクがでてきてもうて…それはもう大変やったんや…ほんまに
ボク、センパイになんやした記憶もないのに…
野蛮な人…ボク嫌い
「なんじゃ…童どもが集まって楽しそうじゃの」
しばらくしてやっと現れた夜一さんが解決してくれはったけど…
その場にいた鉄斎さんも、かめらなんて構えずに止めてくれればええのに
楽しそうだったのでつい…とお詫びのつもりか、ましゅまろをだされたぬきはご機嫌になった
この鉄斎さんはボクとたぬきすごく子供扱いしてくる
たぬきはまんまとその罠にハマっとるし
まあ、嬉しそうやからいいけど
やっと帰宅したこの男がセンパイにボコボコにされ事件は終止符を打たれた
そのことを嘆き悲しみまだ引きずってるんや…いい年して
「ワタシは!サプライズは!ちょっぴりエッチな不意打ちラッキーハプニングしか認めません!」
さあたぬきと腕を広げた彼は何を期待しているんだろう
まっ、ボクがたぬきの左手を握っとるから、その願望を叶えられへんけど
「もー、市丸さん
邪魔しないで欲しいッス」
文句を言いつつ、ガラガラとホワイトボードを片付ける
あれ?もう終わり?
「ってことで、ご両人
いきましょうか!」
「『えっ、いまから?』」
ボクとたぬきの反応に満足げに笑った