月が欲しいと泣いている
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遠くから大きな霊圧を感じる
これが喜助が言ってた破面…
『喜助、私も行く!』
「しかし…」
「良いではないか、喜助!
たぬきの復帰戦じゃ!」
夜一さんに言われては喜助がはいと言うしかないことを知っている
案の定、渋々なのを隠そうともせず喜助は頷いた
腰にさした相方を強く握った
『縛道の八十一 断空』
縛道で相手の拳を防ぐ
何とか間に合ったようだ
「なかなかじゃな
まだ80%といったところか」
現世でここのところずっと修行を見てくれたのが夜一さんだった
短い期間でここまで力がついたのも彼女のお陰だ
相方が戻ってきたのは喜助のおかげ
…本当にあの修行で死ぬかと思った
「お前ら…ナニモンだ」
先ほど拳を防いだ大柄の男が言う
これが破面…
彼らの奥にギンがいる
そう思うと全身の毛が逆立ち、身体は彼らに向かおうとする
ポンッ
『!!』
「たぬきは織姫さんの治療をお願いします」
『…わかった』
喜助の言葉にハッと我にかえる
ダメだ
私の霊力は完全じゃない
2人の破面を見る
……勝てない
喜助の言葉に素直に頷くと喜助は優しく肩を叩いた
夜一さんはまたしょうがないやつじゃと喜助に言っていた
喜助も夜一さんも私より格段に強いから大丈夫
今は織姫さんの治療に専念しよう
そして私はこの戦いの厳しさを知ることとなった