月が欲しいと泣いている
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身体はもうボロボロだというのに、あの時たぬきと出会った場所にきていた
もう真っ暗に染まった空にまん丸お月様が浮かんでる
『ギン、みーつけた!』
「っ!!」
『こんなところにいたら風邪ひいちゃうよ?』
「たぬき…?」
『うん!』
たぬきがいる
たぬきが笑いながらまた僕の名前を呼んでいる
もはや幻でもかまわんと思った
「…たぬき」
たぬきの名前を呼べる
『ギン、苦しいよ』
たぬきのことを抱きしめられる
「……たぬき」
『うん』
たったそれだけのそれがたまらなく幸せ
「………たぬき」
『どうしたの、ギン』
「たぬきっ 」
『うん、私はここにいるよ?』
迷子の子供のように名前を呼び続ける
「たぬき、好ぃとうよ
たまらんくらい愛しとる」
抱きしめて
幻じゃないと確認するように
たまらんくらい愛しとる」
抱きしめて
幻じゃないと確認するように
『私も愛してるよ
ギンをどうしようもないくらい』
ギンをどうしようもないくらい』
抱きしめられて
もう離れないように
もう離れないように
もうさよならはいらない
またねもいらない
ずっといっしょに…
またねもいらない
ずっといっしょに…