月が欲しいと泣いている
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彼女との出会い
それは夏の暑い暑い日だった
あの傷も癒えぬまま、汗が傷口に染みていくようなそんなとき
そんなある日ギンに手を引かれ彼女は現れた
『私、もこもこたぬき!』
明るくて
「…松本乱菊」
『よろしくね、乱ちゃん』
眩しくて
『乱菊だから乱ちゃん、ヘヘッかわいいでしょ?』
本で読んだキラキラしたお姫様みたいな私の憧れを詰め込んだような人だった
『あれ?もしかして嫌だった?友達は特別な呼び名で呼び合うって聞いて!私、同い年くらいの女の子と…そのお友達になったことないから…ごめんね…』
「……ううん、間違ってないわ
よろしく、たぬき!」
私もいつかこんな人に誰かを笑顔にできる人になりたいと思った
そして
『うん!そうだ!今度2人で遊びに行こー
新しい着物問屋がね出来たらしいの!乱ちゃん可愛いんだからおめかししなきゃ!』
「ちょっとなんでボク、仲間はずれ?寂しいやん」
『だめ!女の子同士でいくからギンは来ちゃダメ!』
「なんやの、いけずー」
「乱ちゃん、絶対綺麗になるよ!私の目に狂いはないんだから!」
彼女になら彼を救ってくれるんじゃないかと
それに気づいたとき、すごく嬉しくてちょっぴり寂しかった