月が欲しいと泣いている
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どんなに犠牲を払おうともこの決意は揺るがない、そう信じとった
これがボクの選んだ道
大切な人を守るための道
これがボクが選んだ道
後悔はしぃひんと決めた道
「ギン、殺せ」
「はいはい…」
「なっ!?ギン!お前、たぬきとあんなに仲良ぉしてたらやんけ!」
「…………」
『……ギン、嘘だよね
こんなこと…』
嘘なわけあらへん
「ぜーんぶ演技に決まってますやん
ほんまこんなんで騙されるなんてアホやなぁ、たぬきは」
『………ギン』
今にも泣きそうなたぬき
初めて見る顔や
そんなん、一寸だって思てるわけない
たぬきと演技でいっしょにいたわけやない
でも、ボクはやるって決めたんや
「さよならやたぬき
射殺せ、神槍」
目の前のたぬきが霊子に分解されていく
自分に寄りかかる温もりが少しずつなくなる
死など数え切れないほど見てきたとゆうんに
なんでこんなにも胸が締め付けられるのんやろ
『…ギ……ン』
そんな声で呼ばんといて
あんなに呼んでほしかった名前も今は呼んでほしくない
『そんな…ッ顔で、ハァハァ…言われ…たって全然…説得力ないよーだ………バカギン…ッ
ヘヘッ…』
なんで笑うん
ボク裏切ったんやで
たぬきの笑顔が嫌いや
こないにボクの心を締め付ける
たぬきが笑うたびに
『ヘヘッ』
愛しくなる
もうまたねやないんやね
さよならや…たぬき
さよなら…
ボクってさよならってこんなに苦手やったっけ