月が欲しいと泣いている
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ムカつく男やと思っとった
男の癖にヘラヘラしとるし、自分の女に見事に尻に敷かれとる
まあ、流魂街出身でさんざん別れろやいの陰口も叩かれとったんに、別れんかったんはなかなかやな
結婚するんだと報告をしたときのあのだらしない顔ときたら…思わず殴ってしもうた自分はなーにも悪るない
「第一あんな野蛮な女と一緒になろうという神経もわからんわ」
「ウヘヘッ、そういうもんなんですよ隊長」
懲りずにだらしなく笑うもんだから、もう一発殴ってやろうとしたら
どっからともなく現れたあいつの女に殴られた
「うぶぼぉっっ」
「ウチの旦那をいじめんじゃねー」
あの一撃はなかなかきいたで…
あんときはマジであいつゴリラと付き合ってんちゃうかとおもたわ
思いだすだけでもゾッとするで
子宝にも恵まれた…らしい
ちゅーのも、過保護に育てられてるその子は外に連れ出せへんやと
実物を見てないから、実感もなくよーわからん
でも、あいつの幸せそうにだらしなく笑った顔をみてるとどうやら本当らしい
そしてそれから…
あのゴリラ女が死んだと知らせを受けた
あいつは護廷十三隊を休隊し、当主代理を務めることになった
「隊長、私はこれでよかったのでしょうか」
「知るか、自分が決めたんやろ
シャキッとせぇ」
「はい…隊長」
「なんや」
「もしも私になにかあったらたぬきを、私の娘をお願いします」
「ドアホ、自分の娘なら自分で守らんかい」
「お願いします!隊長この通りです!!」
「……わかったわかって
男がそない簡単に頭さげるもんちゃうで」
あのだらしのない笑顔もなくあいつは去っていった
その背中もどぉしょーもなく小さくてやっぱりムカつく男やと思った
あいつがなくなる3年前のことやった
アホか、ほんまに死んでもうてどないすんねん
『この度、五番隊配属になりましたもこもこたぬきです』
シャンと言い切ったそいつはどうもあいつとは似ても似つかない子やった
ほんまにあいつの子ぉか?
『…ちょう、隊長!』
「ぁあ、なんや?」
『書類になにか不備がありましたでしょうか?』
「いや、よぉできとる」
褒められて嬉しいのか、ヘヘッと笑った顔がどこかあいつに似てて
ぁあ、ほんまにあいつの子なんやと
『わわっ!?隊長、髪が乱れてしまいます』
「アホ、上司が褒めとるんやそこは喜ばんかい」
『っはい!…へへッ』
しゃーない、男と男の約束や
お前に本当の男らしさみせたる
だからお前はそっちであのゴリラ女とヘラヘラ笑っとけ
男の癖にヘラヘラしとるし、自分の女に見事に尻に敷かれとる
まあ、流魂街出身でさんざん別れろやいの陰口も叩かれとったんに、別れんかったんはなかなかやな
結婚するんだと報告をしたときのあのだらしない顔ときたら…思わず殴ってしもうた自分はなーにも悪るない
「第一あんな野蛮な女と一緒になろうという神経もわからんわ」
「ウヘヘッ、そういうもんなんですよ隊長」
懲りずにだらしなく笑うもんだから、もう一発殴ってやろうとしたら
どっからともなく現れたあいつの女に殴られた
「うぶぼぉっっ」
「ウチの旦那をいじめんじゃねー」
あの一撃はなかなかきいたで…
あんときはマジであいつゴリラと付き合ってんちゃうかとおもたわ
思いだすだけでもゾッとするで
子宝にも恵まれた…らしい
ちゅーのも、過保護に育てられてるその子は外に連れ出せへんやと
実物を見てないから、実感もなくよーわからん
でも、あいつの幸せそうにだらしなく笑った顔をみてるとどうやら本当らしい
そしてそれから…
あのゴリラ女が死んだと知らせを受けた
あいつは護廷十三隊を休隊し、当主代理を務めることになった
「隊長、私はこれでよかったのでしょうか」
「知るか、自分が決めたんやろ
シャキッとせぇ」
「はい…隊長」
「なんや」
「もしも私になにかあったらたぬきを、私の娘をお願いします」
「ドアホ、自分の娘なら自分で守らんかい」
「お願いします!隊長この通りです!!」
「……わかったわかって
男がそない簡単に頭さげるもんちゃうで」
あのだらしのない笑顔もなくあいつは去っていった
その背中もどぉしょーもなく小さくてやっぱりムカつく男やと思った
あいつがなくなる3年前のことやった
アホか、ほんまに死んでもうてどないすんねん
『この度、五番隊配属になりましたもこもこたぬきです』
シャンと言い切ったそいつはどうもあいつとは似ても似つかない子やった
ほんまにあいつの子ぉか?
『…ちょう、隊長!』
「ぁあ、なんや?」
『書類になにか不備がありましたでしょうか?』
「いや、よぉできとる」
褒められて嬉しいのか、ヘヘッと笑った顔がどこかあいつに似てて
ぁあ、ほんまにあいつの子なんやと
『わわっ!?隊長、髪が乱れてしまいます』
「アホ、上司が褒めとるんやそこは喜ばんかい」
『っはい!…へへッ』
しゃーない、男と男の約束や
お前に本当の男らしさみせたる
だからお前はそっちであのゴリラ女とヘラヘラ笑っとけ