月が欲しいと泣いている
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ととさまが流行病でなくなった
かかさまのところにいってしまった
ととさまはかかさまのことが大好きだから…
たぬきは泣かずにいるのです
『喜助…』
「たぬき」
『あのね喜助、私…
かかさまとととさまと同じ死神になろうと思うの』
「たぬき、慌てることなんかひとつもない
もう少し整理がついてからでも…」
いつも優しい喜助が、より一層優しい声で語りかけてくる
私にどうしてもお汁粉あびたみたいに甘い喜助に言われたままにしたくなる
でも、これはもう私"たち"で決めたことだから
『ううん、今じゃなきゃダメなの』
「たぬき」
『呼んでるの』
「呼んでる?」
『この刀が私を呼んでるの』
「それは…」
『かかさまのととさまのじじさまからこの家の当主が受け継ぐ刀
このこがうるさいの…』
「もうコエが聞こえるんすね」
『…喜助』
「どうせ全くボクが止めてもやめないくせに」
『うん、ごめんなさい喜助
もう決めちゃったから、へへッ』
「………」
『ねっ喜助、お願い!!!』
「はぁ、わかりましたよ」
『流石ママ!きゃーダイスキー』
ととさま、かかさま
たぬきはひとりではありません
だからどうかたぬきのことは心配なさらず
笑っていてくださいますように…