Love is …
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SIDE VONGOLA
「情けねぇ、ツラだな」
「リボーン…」
「こんなところにいいのか」
「あのままいっしょにいたら俺引き留めちゃうよ
閉じ込めて繋いで塞いで離したくなくなる
恨まれたって構わない
でも、それじゃあダメなんだ
たぬきには心から笑ってもらわなきゃ
…俺はもう出来なくなったことだから、たぬきにはどこにいても笑っててほしい」
全てを曝け出すより、彼女には自分の美しいところだけを見てほしい
自分の血まみれた手も、残酷な目も、汚れた口も彼女には知らずに、あの笑顔でずっと笑っててほしい
「…ごめん、忘れてくれ
とてもマフィアの科白じゃない
ドン・ボンゴレ失格だ」
「いや、ダメツナに相応しい科白だ」
敵なんていくらでも蹴散らせばいい
どんなものからでも守ってみせる
欲しいものならなんでも与えてあげる
けれど…彼女の愛したものを奪うことだけは出来ない
「…ねぇ、リボーン
今日は月がきれいだ」
「…俺に言う科白じゃねぇだろ
俺はこの10年、腑抜けを育てた覚えはねぇからな」
自分のことより自分を知っているリボーンがニヤリと笑う
その笑顔でリボーンの思い通りにならなかったことなどなかった
「おら、出番だ
ドン・ボンゴレ」
「!!!」
『ツナさん…今大丈夫、ですか…?』
「どうしたんだい?」
さっきまで情けない顔してたのに、にこやかに笑うツナ
すっかり日が落ち、満月が2人をてらす
「安心しろ
お前は俺の教え子なんだからな」
リボーンに背中を押される
リボーンはいつの間にか音もなく消えていた
One is not born, but rather becomes, a woman.
Laugh, and the world laughs with you; Weep, and you weep alone.
君が笑えば、世界は君とともに笑う。君が泣けば、君は一人きりで泣くのだ
少年は少女にただただ笑ってほしかった