Love is …
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『…何もこない?』
いくら待ってもやってこない衝撃に目を開ける
『えっ?どこ…ここ?』
そこは見たこともない街並みだった
『…どうしよう』
突然のことに唖然とする
なにをすればいいのかもわからない
帰るのか
進むのか
決めるには分からなすぎた
理解が出来ない
思考が追いつかない
「ほほっ、若いお嬢さんがこんなところでどうしたのですか?」
聞いた事のない異国の言葉が耳に入ってきた
そこには、優しそうな初老の男性がいた
知らない
それなのに、私はこの言葉を知っている
自分でも理解出来ないまま脳は意思とは関係なく言葉を処理していく
「もしかしてしゃべれないのですか?」
しゃべらないたぬきに、男性は不安そうに問いかけた
そんな男性を安心させるためたぬきは首を横に振る
混乱した今の頭では変なこと言ってしまいそうだったから
「そんな、不安そうな顔をしないでください
何もしませんから」
男性は困ったように笑った
そんな顔をしていただろうか
いきなりのことで混乱しているのかもしれない
たぬきは無意識のうちに不安を感じていたのかもしれない
「よかったら、うちの喫茶に来ませんか?
そのままだと、風をひいていしますし
温まっていってください
なぁに、私のおごりですから」
そういって差し出された手
戸惑いながら握ったその手は、今までで一番温かった