Love is …
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「〜〜〜♪」
『マーレ、ご機嫌だね』
「当たり前じゃない!たぬきと久々のデートなんだから!もう私たちを邪魔するものはなにもないわ!」
『デートって…大袈裟だなぁ』
たぬきのおつかいに、たまたま通りかかったマーレが口説き文句を言う
マーレのイタリアの情熱的な愛に、たぬきは言葉では照れつつ満更でもない様で顔が綻ぶ
少しずつココにも慣れ始めた気がした
2、3歩前をご機嫌に踊る様に歩くマーレに、昨日ツナと帰った後何をしていたかなんて聞く勇気はたぬきにはなく
かと言ってマーレを突き放すことも出来ずにいた
結局、いつも大切なことから逃げてしまう
昨日アンジェロに言われた言葉がたぬきの胸の内をぐるぐる回った
『……マーレ?』
前を歩くマーレが急に足を止めたことにたぬきが声をかけた
しかしその声かけに返事はなく、マーレから出たのはか細く震えた声だった
「…なんで…」
不思議に思ったたぬきが、マーレの背中から顔を出すと、スーツを着た屈強な男たちがこちらを睨む
気づけば後ろも横も、スーツを着た男に囲まれている
チャキッ
たぬきの背中に硬い鉄を押し付けられる
『…ひっ』
「マーレ・ガットネーロ
貴様、任務を忘れたわけじゃあるまいな」
男たちの間からでてきたのは、初老の女性だった
放つオーラが彼女がこの男たちの上の人間であることが、たぬきでも分かった
「…si」
「貴殿がもこもこたぬきだな」
『!、そっ、そうですがっ!』
「…連れて行け」
『マーレ…?これはいったいどういう…ッ』
目の前の面識がないはずの女性から自分の名前を呼ばれ焦るたぬき
大勢の男たちを連れたたぬきにとって危なげな人に見つめられては動揺も隠せない
しかしたぬきの気持ちを他所に、その言葉を最後にたぬきの目の前が真っ暗になった