Love is …
change name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夜、たぬきが寝静まったのを確認する
階段を降り、最後の戸締りを確認しようとしていたアンジェロの目にある人物が写った
「あのデーモネも変わるもんだな」
「盗み聞きは悪趣味ですね」
「気づいてたくせによく言うな、エスプレッソ」
「お客様、営業時間はもう終わっておりますが」
「いいじゃねーか、エスプレッソ」
「うちの店じゃ、お客様は神様なんて気持ちでやってないんですが」
なんて言いながらも、リボーンの前にはエスプレッソは湯気を立てて出てきた
アロマのロウソクの淡い灯りが店内を照らす
「今日来たのはわかってんだろーな」
「…はて、なんのことだか」
「あの娘がつけていたもの、知らねえとは言わせねぇぜ」
「………ボンゴレの刻印」
「そうだ。その指輪の裏にはボンゴレの 刻印がある。
どこで手に入れたか知らねーが、こいつはぁちょっと問題だぞ
ツナも気付いてないはずねぇ」
「えぇ、それは私そろそろ手を打たねばと思っていたところで…」
「それにお前の最近の動き、バレてねぇと思ってんのか」
「…いいえ
しかし、そちらは私用でして今回の件とは何も関係は…」
「まぁいい、そういうことにしといてやるぞ」
リボーンの視線にもアンジェロは動揺を一切見せない
アンジェロだって、たぬきの指輪のことはずっと前から知っていた
そのことを突っ込まなかったのは、彼女がどこか彼の想い人に似ているからに他ならなかった
ずっと探し続けている彼女に
もう諦めていたがたぬきと出会い、また探し始めてしまったのだ
まぁ、それは今回の話とは関係のない話だ
「それでドン・ボンゴレはいかように?」
「………(二ヤ」
「そのような顔はどうぞ貴女の愛人にしてあげてください」
「…超直感を信じるんだと」
彼女の前ではかっこをつけているが、その実、自室で頭を抱え悩ませている彼を知っている
10年もの時がたちすっかりボスになってしまった教え子のまるで出会いたての情け無いその姿に家庭教師としての血が騒いでくる
「ほぅ、血を…では、もはやあの指輪は関係ないと」
「さあな、俺はあの血を持っちゃいねーからわからねさ」
そう言いエスプレッソを一飲みにすると彼は去っていった
ガチャンとドアが閉まるのを確認して、アンジェロはそっとロウソクの火を吹き消した
If you obey all the rules, you miss all the fun.
すべてのルールに従えば、すべての楽しみを取り逃がしてしまうわ
傍観者にとってそれはそれは楽しいお噺