Love is …
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その音にハッとする
アンジェロさんだろうか、それとも…
自分でもわからないけれど、どうしてもこれ以上ツナさんと話すことに気まずかった
このタイミングで扉が開いたことはうれしかった
きっとアンジェロさんが帰ってきたのだろう
体を少し傾け正面にいるツナさんをよけ、扉の方を見る
『アンジェロさ…ん?
えっ、マーレ!?』
そこにいたのは、お客さんでもアンジェロでもなかった
そこには大きく肩を揺らしたマーレがいた
どうしたか聞こうとたぬきが口を開く前にマーレが大きくたぬきに名を呼んだ
ツナも予想していなかった人物の行動に少し目を見開くが、すぐに目を鋭くさせた
「たぬき、よかった!!
無事だったのね!!」
『マーレ?いったいどうしたの?』
いきなり来たと思ったら、たぬきを顔を見て安堵するマーレ
それに対して、たぬきは困惑していた
彼女と最後に会ったのはたしか一週間ほど前
その間に何があったというのだろうか
『どっどうしたの?』
「えっ、あぁ…うぅん」
どうしたか聞くと、なぜだか言葉に詰まる
たぬきの疑問符は増える
「ううん、別に何でもないの
しばらく会わなかったから…その、少し心配になって」
『そう…なんだ』
嘘だ
一体何なのだろうか
こんなにも息を切らし、やって来たというのに
これは聞かないといけないだろう
絶対自分も関わっているのだろう
マーレの慌て方から見て間違いない
自分のことなのになにも知らないということはしたくなかった
マフィア関係ということもある
何も知らないまま事件に巻き込まれるというのが嫌だった
意を決してたぬきはマーレに聞こうとした
「ねぇ、君マーレ・ガットネーロだよね」
それまで黙っていたツナが言葉をかける
たぬきの言葉にツナにさえぎられてしまった
マーレはツナの方を見て、これでもかというほど目を見開らき口をパクパクとさせた
今まで気づかなかっただろうか、顔が真っ赤である
パーティーですら会ったこともないあのボンゴレのボスが居ることに驚き、そして自分がした行動に恥ずかしがった
お世辞にも上品さや気品があったとはいえない
マフィアは付き合いが大切だというのに
マーレの脳は高速で働く
「こっこれはドンボンゴレ…あっ、えっはっこれは…」
どうやっても言い訳など通用するわけなかった
一方ツナは口角を少し上げた
「ちょうどいいか…ごめんねたぬき、これから用事があるんだ
君ももう帰るだろ、送って行くよ」
「えっ、はい…お願いします」
もはや疑問形とも言えない言葉に、マーレはただ頷くしかなかった
「じゃぁ、たぬき
また今度ね」
「たぬき、またね」
『マーレなにか私に用だったんじゃ…』
「えっ?あっ!ううん、いいのよ
うん、別に大丈夫そうなら!!CIAO CIAO!」
ツナにエスコートされてながらマーレたちはカランと音を立てていなくな
嵐が去ったあとに1人残されたたぬきの胸に先ほどとは違った思いがこみ上げてきた
もやもやと嫌なモノだ
それをなにか分かってしまって
たぬきはもうその想いからは逃げられないのだと悟った