Love is …
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綱吉に送ってもらい別れた後だと言うのに、バクバクと止まらない鼓動にたぬきは未だに赤くなった顔をどうすることも出来ないでいた
こんなことは今までたぬきが生きてきた中でなかった
展開が早過ぎるのだ
物語だってもう少しゆっくりと進んでいく
読み飛ばすなんてことはもちろん出来ない
これは現実であり、今起こっていることなのだ
ついこの間あったばかりの人が、自分に告白をしている
その現実だけが、たぬきのすべてを占める
混乱する頭の中で、ツナの言葉が心に響いていることだけは確かだった
別れ際ツナが言った
「フフッ、別に今すぐに返事が欲しいわけじゃないよ
ただ、知ってて欲しかったんだ」
なんて言葉に
またコクコクと頷くしか出来なかった
言葉が出てこない
なんだこの初々しさは
こんなのはずっと漫画の世界だけだと思っていた
何で心は身体はこんなにも言うことをきいてくれないの
好きならイエスと答えればいい、嫌ならノーと断ればいい
でも答えられない
どちらを選んでも今の気持ちでは後悔する気がした
たぬきはアンジェロが何も言わずに出してくれたココアを飲みながら答えの出ない迷宮に迷い込んだのだった
There's beggary in the love that can be reckon'd.
どのくらいと言えるような愛は卑しい愛にすぎない
2人の数量なんてこれから推し量ればいい