Love is …
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『おいしい』
「そう、よかった」
流石がこの町を牛耳るボス
こんな裏路地のジェラート屋さんをおさえているなんて
薄っすらと頬を染めるたぬきの横に腰を下ろす綱吉
「それで、婚約についてなんだけど」
いきなりの本題
大方分かってはいたが直接言われると、先ほどとは違う理由で顔の熱があがった
「あの時はいきなりでごめんね
リボーンが勝手に決めっちゃってさ」
『あっ、いえそんな…』
ツナさんもいきなりのことだったんだ
言葉にされると急に現実味が出てきて、意識してしまう
けれどやはりあの話はなかったことに…
「もしかして、あの話冗談だと思ってる?」
『えっ!?』
さらに笑みを深めたツナにたぬきは戸惑う
「あれ、本気だから」
『///………』
思わず言葉を失う
ツナは、グイッと顔を近づけた
「ホントたぬきの全部がスキなんだ…たまらなく」
『…ッツ///』
「……ハハッ、自分で言っててクサイよね
嘘っぽい」
くしゃりと顔を歪ませ、少年のように笑う姿に
たぬきはその本音を掴みきれず戸惑い返事もできないでいた
そんなたぬきに綱吉は顔を近づけ
「でも、これ本気だから
覚悟しててね」
そう吐いた綱吉にたぬきはただただコクコクと頷くしかできなかった
「さあ帰ろう、君のパードレが心配しているしね」
自然な動作でたぬきの手を取る仕草はとても誘拐犯なんて思えない
ジェラートを食べてすぐに帰すなんて、なんて紳士な誘拐犯であろうか
ツナは自分の行動に笑った
そう…慌てる必要なんてない
じっくり落としていけばいい
ゆっくり自分のことを知っていけばいい
今はこのままで
本当は、素の自分を知られて嫌われるのが嫌だなんて子供じみた思いがあったことは彼の家庭教師しか知らない