Love is …
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一見、普通の老人
だが、誰よりも冷淡で暖かく優しくて残酷な人
「きっとたぬきちゃんは綱吉くんを支えてくれる気がするよ」
「それはまたどうして」
「フフッ、直感だよ」
「それは嫌ですね
貴方の直感はよく当たる
けどたぬきが、嫁にいくのは早すぎる」
アンジェロの中ではもうたぬきは家族のようで孫のようで娘のようで
たぬきが攫われたと耳にしたとき正直焦っていた
大体の予想は出来ていた
いつか来ることで
たぬきはいつか離れてしまう
アンジェロはたぬきのことを全く知らない
当たり前だった
たぬきはなにも話さなかった
いや話せなかった
話そう話そう
何度もめぐった思考
なんともいえないドロドロした感情がうまれ、心臓を締め付け声帯を侵していくのだ
それでもたぬきがいつか話してくれるのをアンジェロは待っている
これは同情でもたぬきのためとも違うとアンジェロは思っていた
要は自分が気になって、救いたくて
自己利益のためだ
浅はかな自分が嫌いで、それでもこれが自分なのだと
「親ばかは嫌われますよ」
「それは困りますね
あなたが言うと妙に説得力がある、9代目…」
ゆっくりと過ぎる時
「彼女によく似てる
柔らかな物腰も澄んだ瞳も」
「えぇとっても…」
カウンターに置いてある写真立てをみるアンジェロは幸せそうだった
How beauteous mankind is! O brave new world
That has such people in't!
人間がこうも美しいとは! ああ、すばらしい新世界だわ、
こういう人たちがいるとは!
悩んで悩んで悩んでそうして少女は大人になるのだ