Love is …
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身支度を整え、お店へ行くとアンジェロがいた
そしてお店にはお客が一人、やさしそうな老人が座っていた
常連さんか、親しげに喋っている
『あの、アンジェロさん』
昨日のことを思うと少し喋りかけにくく、遠慮がちに言う
「おや、たぬきさんよく眠れましたか
少し待ってください、今ココアを」
いつもと変わらないアンジェロの笑顔
昨日のことがなかったかのように
「たぬきさんもカウンターに座ってください
すいません、そちらにこの子を座らせていただいてもよろしいですかな」
「ええ、かまいませよ」
淹れたてのココアの香りが鼻をくすぐる
「それにしても、いつの間にこんな可愛いお嬢さんが?」
「つい最近ですよ
とてもいい子で助かってます」
『あっ、もこもこ たぬきです』
「たぬきちゃんか
いい名前だね」
にこやかに笑う老人に、たぬきも自然と笑顔になる
こちらの人は優しい
依存してしまいそうになるくらい
先ほどのマイナスな思考が抜けない
そんな自分に嫌気が刺した
「なにか嫌なことでもありましたか?」
『えっ?』
「いえ、なんとなく思いまして…
どれ、こんなおじいさんでよければ話を聞くよ
伊達に長く生きていないしね
少しは役に立てるかもしれない」
そんなに顔に出ていただろか
初対面の人にわかってしまうほどに
「そうですよ、たぬきさん
私もいつでもご相談にのりますよ」
…相談
何を相談すればいいのだろうか
黙りこんでしまったたぬきにアンジェロは優しく語りかけた
「たぬきさん、今日はゆっくりしてください
昨日の疲れもあるでしょう」
『でも…』
「遠慮は無用です
倒れでもしたら大変ですしね」
『すいません…じゃぁ』
休めよう、心も身体も
たぬきの背中を優しく見送る二人
「ほんとにいい子だ
たぬきちゃんは…どうだい綱吉君に似合うと思わんか」
「あげませんよ」
「フフッ…本当にほしい物は奪う
常識ですよ
これでも、マフィアですから」